毎回、アバンタイトルが気になる007シリーズ

ダニエル・クレイグのボンドが超かっこいい、現在の007シリーズ。世界を股にかけて活躍するジェームズ・ボンドですが、この007シリーズで毎回楽しみなのが、アバンタイトルとなるオープニングのアクションシーンです。007シリーズでは冒頭から畳み掛けるようなアクションが続き、それが終わるとテーマ曲とともにタイトルシーンとなるのが恒例です。さて、2015年末に公開された、今のところの最新作。ここでも観客の度肝を抜くアバンタイトルが見られます。ボンドが登場するのは、町中がガイコツの仮装でにぎわう空間。ここはいったいどこ?

映画の舞台になった場所へ! あのすごいオープニングシーンは一体どこ!? 映画の舞台になった場所へ! あのすごいオープニングシーンは一体どこ!?

死者を迎える、メキシコの「死者の日」

これはメキシコで毎年11月1日に行われる「死者の日」というイベントです。「死者の日」とは、カトリックにおける「諸聖人の日」である11月1日に、中南米のラテンアメリカ諸国、とりわけメキシコで行われる宗教行事。この日は死者が戻って来るとされて、家族が墓地にお参りに行き、花や写真、十字架などで飾り付けします。また、玄関などにも砂糖で作られたガイコツやキャンドルを添えたりするという、宗教行事なのです。何となく日本のお盆のようですよね。そしてこの日、大きな町では仮装パレードが行われます。ガイコツや魔女など、ちょっと怖くてユーモラスな仮装やメイクは、ハロウィンのようでもありますね。

「死者の日」でにぎわうメキシコシティー

さて、映画の最新作に戻りましょう。ボンドが登場するのは、メキシコの首都メキシコシティーの「歴史地区」と呼ばれている、世界遺産にも登録されている旧市街の中心部です。ボンドが死者の祭りのパレードの中を歩くシーンは、「ソカロ」という中央広場に続く、マデロ通り。ここをガイコツの扮装をした人々が埋め尽くしています。実際の死者の日も、大勢の仮装をした人たちでにぎわうそうですが、映画の撮影のために1500人のエキストラが動員されたといいます。

ソカロで実際に撮影されたアクションシーン

そして、敵を追うボンドが飛び乗ったヘリコプターが旋回する大広場が、旧市街の中心「ソカロ」です。旧スペイン植民地では、中心に「ソカロ」と呼ばれる広場を造り、それをカテドラル(教会)や市庁舎などの公共の建物が囲む町造りが行われていました。ここメキシコシティーもそうで、アステカ帝国の神殿があった場所にこの広場を作ったのです。映画を観た方ならご存知でしょうが、この広場を埋め尽くす大観衆の頭上で、ヘリでのアクションシーンが行われます。実際には、危険なのでソカロ内は立ち入り禁止にして撮影が行われたようですが‥。映画を観て興味を持った方、ぜひ、死者の日に合わせてメキシコシティーに行ってみてください。ボンドがいるかもしれませんよ!