アステカの神殿の上に建てられた教会

メキシコの首都メキシコシティは、スペイン人による征服以前はアステカ帝国の都テノチティトランがあった場所です。スペインはアステカの神殿や王宮などを破壊して、スペイン風の町並みをここに作りました。現在、旧市街の中心広場であるソカロも、かつては神殿に囲まれたアステカの広場でした。現在は「メキシコシティの歴史地区」として世界遺産に登録されているエリアです。そのソカロの北側に、ひときわ大きくそびえたつ教会があります。これはカテドラル・メトロポリターナという、メキシコのカソリック教会を統括する教会です。もともとこの場所には、アステカの最高神ケツァルコトルの神殿がありました。征服者コルテスは、アステカ人が崇めるものを壊し、その上に新たな神の居場所を置くことで、支配を固めようとしたのです。教会の着工は1573年に始まりましたが、完全に完成したのは1818年でした。

カテドラルの屋上にツアーで登ることができる カテドラルの屋上にツアーで登ることができる

基本はコテコテのウルトラバロック様式で!

では、そのカテドラル・メトロポリターナに行ってみましょう。メトロの「ソカロ」駅で下車すると目の前に正面に2つの鐘楼を持つ、バロック様式の教会が見えます。建築に長い時間がかかったこともあり、ルネサンス、新古典様式の部分も混在しています。教会の入り口前の石畳にはガラスが張られた場所がありますが、そこから下を覗き込むとアステカ時代の神殿の一部が見えます。教会の中は広々としており、祭壇はメキシコではおなじみのコテコテ感が満載のウルトラバロックの装飾がなされています。その細かさを見ていると、掃除やホコリ取りは大変だろうなあと思ってしまいました。

カテドラルの屋上に登るツアーに参加してみよう!

さて、ここでのおすすめは、カテドラルの屋上に上るツアーです。これは毎日10:40〜18:00(土曜日は〜19:00)の間に、毎時1〜2回催行されています。受付はカテドラルに入って手前の右側にあり、ここで参加する時間を告げ、ツアー料金20ペソ(約120円)を支払います。一人のガイドが10人程度のツアー客を連れて鐘楼に登りますが、説明はスペイン語のみ。人によっては簡単な英語を話してくれるかもしれません。私が行った時は、ちょうど鐘が鳴る時間帯だったので、目の前で鐘をつく様子が見られました。また、屋上を歩いて、反対側の鐘楼へ渡るとき、ソカロの風景も眺めることができます。ツアーでしかこの場所に来ることができないので、メキシコシティへ行ったら、是非参加してみてください!