3,100km以上も旅をする“モナルカ蝶”。自然の神秘を体験する瞬間!

メキシコ・モレリア・大自然の現地ガイド記事

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3,100km以上も旅をする“モナルカ蝶”。自然の神秘を体験する瞬間!

掲載日:2008/01/29 テーマ:大自然 行き先: メキシコ / モレリア ライター:小目奈々緒

タグ: すごい! 大自然 美しい



ABガイド:小目奈々緒

【メキシコのABガイド】 小目奈々緒
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メキシコ在住。夫の仕事の関係で突然決まった、未知の国・メキシコでの生活。不安で不安でたまらなかった当初のことも、今ではすっかり笑い話。食べ物、民芸品、旅行、遺跡など、今ではすっかりメキシコの虜に!何よりも、目と目が合えばニッコリ笑いかけてくれるような、素朴な人々に魅力を感じている。

オレンジ色に黒い線の入った“モナルカ蝶”。とても美しい オレンジ色に黒い線の入った“モナルカ蝶”。とても美しい

カナダのロッキー山脈からメキシコへの長旅

自然とは凄いものだと、心底感じる場面に出くわす事がある。その一つが“モナルカ蝶”。北米の寒い冬を避け、メキシコで越冬するために、集団大移動が繰り広げられる。その距離なんと3,100km以上!人間ですら大変な距離なのに、体長10cm程の蝶が自力で羽ばたいて来るのだから、まさに“自然の営みは凄い”の一言に尽きる。と言うよりも、他に言葉が見つからない。しかし、なんと言っても小さな蝶。大陸縦断のこの長旅は、彼らにとっては命がけだ。しかしそれでも毎年決まった時期にやって来る。今年も今頃、メキシコへ向かって近づいて来ている頃だろう。

 

巨大な人のようにも見える大木。実は、枯葉のように見える部分は全て蝶。木がモナルカ蝶で埋め尽くされているその様は圧巻!重さで木が揺れる!! 巨大な人のようにも見える大木。実は、枯葉のように見える部分は全て蝶。木がモナルカ蝶で埋め尽くされているその様は圧巻!重さで木が揺れる!!

想像できる?蝶の重さで木がたわむ!

その数は文献により異なるが、数百万とも1億以上とも言われる。森に入ると、ソコにもココにもアソコにも!!そして上を見上げると、ちょっと変な形をした木が沢山。目を凝らしてよ〜く見てみると、変な形に見えた部分には、大量の蝶が止まっているのだ!そして、それらの大木がゆ〜さ ゆ〜さ揺れているではないか。木を動かしているのは、そう、モナルカ蝶。蝶が大木を揺らすなんて信じられる?塵も積もれば……まさにそんな感じ。小さな物体が集まって、巨大な人間が出来上がったようにも見える。自然の驚異を目の当たりにする瞬間だ。

 

木から一斉に蝶が飛び立った瞬間。ゴミのように見える点は、全てが蝶。息の呑む瞬間、とはまさにこの事 木から一斉に蝶が飛び立った瞬間。ゴミのように見える点は、全てが蝶。息の呑む瞬間、とはまさにこの事

モナルカ蝶の聖地“モナルカ蝶自然保護区”

モナルカ蝶を見学できる森は何箇所かあるが、見学地として一番有名なのはアンガンゲオ。ミチョアカン州の州都、モレリアから東へ約170kmにあるこの場所に、“モナルカ蝶自然保護区”はある。ツアーが出るのは毎年11月〜3月にかけて。神秘の蝶を一目見ようと、多くの観光客がやってくるが、間違いなく蝶の方が多いだろう。先ほど、蝶の重さで木がたわむと書いたが、何かのきっかけで枝から一斉に蝶が飛び立つ瞬間もまた凄い。観光客の間からは、「うわっ!」という、驚きとも感動ともつかない叫びがもれる。

 

毎年大勢の観光客が訪れる。場所によっては、入り口から群生地まで馬に乗ることも出来る(但し有料 約120ペソ(1200円程度)+チップ)。(料金は2008年1月現在) 毎年大勢の観光客が訪れる。場所によっては、入り口から群生地まで馬に乗ることも出来る(但し有料 約120ペソ(1200円程度)+チップ)。(料金は2008年1月現在)

まだまだ続く!蝶の旅を目撃する瞬間

これは私が実際に体験した事だが、見学を終えて観光バスで帰途に着く最中の出来事。座席横の窓から見ると、何やら木の葉の様な物体がヒラヒラ舞っている。よく見ると、これも全て蝶!そう、彼らは旅の終わりに差し掛かった群れ。森を目指して後もう一歩!そしてバスはノロノロ徐行運転。これ、別に渋滞しているわけではない。飛んで来る蝶を傷つけたり殺してしまわないように、わざとゆっくり運転すると言うわけ。言われて、フロントガラスを覗いて、またまた仰天。前方から、まるでバスをめがけて飛んでくるように、無数の蝶が!見学を終えても続く、感動の旅だった。

 

羽を休めるモナルカ蝶。羽の内側の模様も綺麗。この自然の神秘を、皆で守り続けていきたい 羽を休めるモナルカ蝶。羽の内側の模様も綺麗。この自然の神秘を、皆で守り続けていきたい

【関連情報】

個人では少し行き難い場所なので、旅行代理店のツアーに申し込むほうがよい。大体65USドル前後(7000円前後)で、代金には、往復車両、日本語ガイド、入場料、ガイドへのチップ等が含まれる(各ツアー会社により多少異なる)。殆どの旅行代理店では、12月後半〜1月にかけて催行予定日が決まるので、早めのチェックが必要。今ならまだ間に合う可能性大!
ガイドより一言:近年、モナルカ蝶の数は減り続けているようで、観光客も含め、自然環境への配慮が求められる (料金は2008年1月現在)

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/01/29)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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