治安は大丈夫? 心配ながらもメキシコへ

メキシコは、かなり前にカンクンやユカタン半島などを回ったことがありますが、今回(2016年春)は、メキシコ中央高原だけを3週間ほど回りました。久しぶりなので、「メキシコは怖いぞ」みたいなニュースに心配していたのですが、行ってみればこの地域はヨーロッパののどかな地方都市のよう。ここ十年は中米や南米に行くことが多かったので、それらの都市のように緊張感を強いられると思っていたのですが、全然違いました。それにメキシコの都市は、中心部なら結構人が歩いています。街角にカフェやレストランもあり、町歩きも楽しく、すっかりメキシコが好きになりました。

モレーリアの町歩きは旧市街の中心の公園ソカロから。後ろに見えるのは、カテドラル モレーリアの町歩きは旧市街の中心の公園ソカロから。後ろに見えるのは、カテドラル

ミチョアカン州の州都モレーリア

さて、今回紹介するモレーリアは、メキシコの中央高原にある人口70万人の中都市で、ミチョアカン州の州都です。ミチョアカン州は、中央高原から太平洋岸まで広がる州。確かに太平洋岸に近い地方は、麻薬組織の抗争があると危険なところもあるのですが、少なくとも中央高原にあるモレーリアは、他の高原都市と同じように、町の中心部に関しては特に治安に問題ありません。ここはまた観光都市で、首都メキシコシティからバスで約5時間、メキシコ第2の都市グアダラハラから約3時間半という距離から、週末に遊びにやってくる人が多いそうです。バスターミナルから旧市街の中心のソカロ(アルマス広場)までは、タクシーか市バスで20分ほどです。

町歩きは旧市街の中心のソカロから

町は、16世紀にスペイン人によって建設された旧市街を中心に広がっています。旧市街の町歩きは、他のコロニアル都市と同様、中心にあるソカロから始めましょう。主な見どころは、ここから南北1km、東西1.5kmほどの範囲に収まるので、観光は徒歩でも十分です。他のメキシコの町同様、道はほぼ南北に碁盤の目状で、迷うことは少ないはずです。また、道に迷っても3、4ブロック歩けば、町を東西に貫くマデロ大通りに出れます。旧市街の建物は17〜18世紀のものが多く、それらの歴史的建造物はユネスコの世界遺産にも登録されています。まずはソカロにある観光案内所のブースに行って、町の地図をもらいましょう。郊外にある世界自然遺産の「モナルカ蝶保護区」へのツアーや、市内観光バスなどの申し込みもここでできますよ。

観光のスタートはカテドラルから

ソカロに面した「カテドラル」は、100年以上の歳月をかけて18世紀に完成した立派なものです。2つの鐘楼がそびえ、青と白のタイルのドームが印象的です。夜にはライトアップもされますよ。カテドラルの向かいには、18世紀に建てられた「州庁舎」があります。今も現役で使われているのですが、「観光です」と言えば中の見学もできます。警備員がいる入り口で、名前やパスポート番号などをノートに記入すれば入れます。建物はバロック様式で、中庭を囲むようにして回廊があります。州庁舎の一番の見どころは、その回廊や階段に描かれた壁画でしょう。「メキシコの歴史」を描いたこの連作は、地元の画家によるものだとか。絵の中から、イダルゴ神父など革命の立役者たちの姿を見つけてみましょう。(その2に続く)