キリスト教も故人を思い起こすのは同じ

お彼岸やお盆にお墓参りをする私たちにとってお墓参りは仏教の行事のような気がしますが、キリスト教にも故人を祝いお墓参りをする日があります。これはカトリックの典礼暦によるものですが、毎年11月1日は「諸聖人の日」といって聖人や殉教者を記念して祝う日(カトリックの国では祝日となります)、翌11月2日が「死者の日」で一般の故人に思いを馳せ、祈りを共にする日となります。家族は特別なご馳走を作り、特別にお墓参りに行き、死んだ祖先の魂のために祈ります。

キリスト教徒もお墓参りをします−11月2日「死者の日」は日本のお盆のようなもの キリスト教徒もお墓参りをします−11月2日「死者の日」は日本のお盆のようなもの

町が陽気なガイコツであふれる日−メキシコ・オアハカ

「死者の日」の盛大で陽気な祝祭で有名なメキシコですが、中でもガイコツ祭りとして名高いのがオアハカのお祝いです。11月1日は子供の魂、2日は大人の魂が戻る日とされ、家の中や店先、公園などにオフレンダと呼ばれる祭壇が置かれ、死者の象徴であるユーモラスなガイコツの人形が飾られます。メキシコ人は先祖を偲ぶというより戻ってきた先祖と一緒に楽しんで過ごすと考え、お墓を美しく飾りろうそくを灯して、楽団を呼んだりピクニックをしたり、夜通し墓前で飲んで食べて家族で過ごしたりします。

墓地で凧揚げ!−グアテマラ・サンティアゴ

グアテマラの「死者の日」は、死者の花といわれるマリーゴールドをお墓に供えフィアンブレというご馳走を食べて夜まで一日中お墓で過ごします。有名なのはサンティアゴ・サカテペケスとスンパンゴで開かれる大凧大会。凧揚げ会場はなんとお墓です。先祖が空から帰ってくるときに悪魔が一緒にこないようにと凧を揚げて守るのだそうです。直径10m近くありそうな大凧が並ぶ様は圧巻。みんな凧を揚げるのに夢中でお墓を踏んだり墓石の上に座って眺めたりしているのが日本の感覚とは違いますね。グアテマラ人のご先祖様は寛大です。

この時期限定スイーツ「パナジェッツ」−スペイン・カタルーニャ

スペイン人も祝日に当たる11月1日に多くの人がお墓参りをしお墓に花を添えます。スペインでは行事によって決まった料理やお菓子を食べることが多いのですが、この「諸聖人の日」にカタルーニャ州で食べるものといえば焼き栗、焼き芋、そしてパナジェッツPanalletsというスイーツです。アーモンドの粉と砂糖、ジャガイモをこねて丸め松の実でコーティングして焼いたもので、この時期になるとパン屋やお菓子屋に並びます。まるで日本のお彼岸のおはぎみたいですね。10月から11月初旬にバルセロナに来る人は是非試してみてください。