かつては町の中心だったが、今では奥まってしまった広場

「メキシコの世界遺産・ケレタロ」その1からの続きです。このサンフランシスコ教会から東へ向かう5 de Mayo通りは、レストランやショップが多い繁華街で、昼間は歩行者専用道路になっています。この通りは200メートルほどで、市庁舎があるアルマス広場に出ます。市庁舎があることから、本来はこちらがきっと町の中心なのでしょう。しかし広場の周囲の道幅が狭かったことから、“自動車の時代”になると中心から外れた場所になってしまったのかもしれません。広場はそれほど大きくはないのですがレストランやカフェが囲み、落ち着いて食事をするにはいいところです。車も入ってこないので、騒音とも無縁です。州庁舎の向かいに観光案内所があるので、ここで地図や観光パンフをもらっておくといいでしょう。

市庁舎が面したアルマス広場。車は入れず、周辺にカフェやレストランが並ぶ 市庁舎が面したアルマス広場。車は入れず、周辺にカフェやレストランが並ぶ

17世紀の修道院をガイド付きツアーで見学

このアルマス広場からさらに東へ向うと、ショップやレストランの密度がだんだん薄くなり、やがて道沿いに点々とあるぐらいになっていきます。アルマス広場から約600メートル、徒歩8分ほどで、ロスフンダドロレス広場に出ます。せっかくなので、そこに面した17世紀のサンタクルス修道院を見学してみましょう。約30分おきに出発するガイドツアー(スペイン語のみ)が出ています。博物館と違って、特に貴重なものがあるわけではありませんが、生活していた部屋、菜園、調理場などを解説付きで回ると修道士たちの生活が想像でき、興味深いものがありました。

町のシンボルでもある、石造りの水道橋

サンタクルス修道院の見学ですが、歴史好きには、マクシミリアンが使っていたという部屋が見ものでしょう。マクシミリアンは、フランスのナポレオン3世の後押しでメキシコを統治していたハプスブルグ家出身のメキシコ皇帝です。しかしその独裁政治は反感を買い、最後はフアレス率いるメキシコ政府軍にケレタロで捕まり、郊外の「鐘の丘」で銃殺されてしまいます。このサンタクルス修道院を出て道沿いに東へ3、4分ほど歩くと、小さな展望台に出ます。展望台の位置はそれほど高くはないのですが、それでも眼下に町と、そこを横切る石造りの大きな「水道橋」が見渡せる絶景ポイントです。(その2に続く)