壁画が残るジャガーの宮殿

テオティワカンのピラミッド・その2からの続きです。その奥にあるジャガーの宮殿には、「ほら貝を吹くジャガー」が描かれた石板が置かれています。ジャガーは古代の中南米では神聖な動物でした。古代では「ジャガーがほら貝を吹くと雨を呼ぶ」と信じられていたようです。ただし言われないとジャガーには見えないほど、絵はとてもユーモラスなものです。その先は半地下の神殿になっていて、そこには鮮やかなケツァルの絵が描かれています。日の当たらない場所から発掘されたためか、まだ彩色が残っていました。

月のピラミッドに登り、死者の大通り、太陽のピラミッドを見渡す 月のピラミッドに登り、死者の大通り、太陽のピラミッドを見渡す

月のピラミッドに登ってみよう

ケツァルパパロトルの宮殿を出て坂を下りていくと、「月の広場」に出ます。ここから、まずは北にある月のピラミッドへ行ってみましょう。少し大変でしょうが、この月のピラミッドからの眺めが最高なので、ぜひ登ってみてください。高さは42m、底辺は150m×130mあります。太陽のピラミッドの方が大きいのですが、その位置からしても、月のピラミッドはこのテオティワカンで最も重要なピラミッドでした。実際の高さは太陽のピラミッドのほうが高いのですが、建っている地面がこの月のピラミッドがある北側よりも低くなっているので、頂上の高さは2つともほぼ同じになっています。

死者の大通りを歩いて、太陽のピラミッドへ

月のピラミッドの上に登ると、一直線に延びる死者の大通り、そして左側に太陽のピラミッドが見えます。映画『フリーダ』では、主人公のフリーダ・カーロがトロッキーとここに登るシーンが印象的でしたね。ここからはテオティワカンの全貌が眺められるからでしょう。絶好の撮影ポイントですよ。次は死者の大通りを進んで太陽のピラミッドへ向かいましょう。ちなみに「死者の大通り」という名は、道沿いにあった石板をアステカ人が「墓」と思ってつけたネーミングだそうです。月のピラミッドから太陽のピラミッドまでは近そうに見えますが、それは途中に比較するようなものがないからで、歩くと1km弱ほどあります。(その4につづく)