サカテカスの繁栄を支えたエデン鉱坑へ

「メキシコの世界遺産 サカテカスの歴史地区」その2からの続きです。サカテカスの町は、ふたつの丘に挟まれた谷間にあるような感じですが、そのうちの西側の高台には、一時期にはメキシコで最大の産出量を誇ったという「エデン鉱坑 Mina del Eden」があり、その一部が観光用に公開されています。入り口は2ヶ所あり、それぞれカテドラルからだと10分ほど斜面を登っていったところ。中は5〜10人ほどの少人数のガイドツアーで回ります。説明は基本はスペイン語ですが、たまに英語が話せるガイドもいます。私は東の高台の入り口から入りました。ツアーメンバーはまず、エレベーターで下に降りていき、解説を聞きながら薄暗い坑道の中を歩いていきます。こんな下まで穴が掘られていたとは驚きでした。

エデン鉱坑の中では、往時の採掘の様子が人形などで再現されている エデン鉱坑の中では、往時の採掘の様子が人形などで再現されている

かつての採掘の様子を再現

坑道のところどころには、鉱夫の人形が置かれ、当時の採掘の様子が再現されていました。重い石を背負って、粗末なはしごで登る鉱夫の中には、命を落としたものもいたでしょう。ボリビアのポトシ銀山のように、先住民が酷使されて犠牲になったのかもしれません。岩肌にライトを当てると、キラリと光るものがありますが、それは貴金属の小さな原石でしょう。坑道の中には礼拝堂もありました。ここでは安全を、あるいは亡くなった人のために、鉱夫達が祈っていました。今ではあちこちに電灯がついていますが、昔はロウソクやたいまつを使ってここまで降りてきたはずで、もし灯りを落としてしまったらと思うと、当時の採掘の過酷さがわかります。

帰りはトロッコ列車で外に出る

坑道の中を歩いて行くと、やがてトロッコの線路に出ます。帰りはここからトロッコに乗って、もうひとつある西の入り口から外に出ました。このトロッコ乗り場のところに「鉱石博物館」があり、色鮮やかな鉱石が数多く展示されていて見応えがありました。エデン鉱坑ですが、入場時間は毎日10:00〜18:00。ツアーは人の集まり次第ですが、1時間に2〜3回間隔で催行され、ツアー時間は40分程度です。入場料は80メキシコペソ(約560円、2016年3月時点)でした。このエデン鉱坑、詳細はホームページを確認ください(www.minaeleden.com.mx)。(その4に続く)