熱帯ながら寒流の影響で涼しいリマ

太平洋岸にあるペルーの首都リマは、南緯12度とアジアでいえばバリ島とケアンズの間ぐらい。南北ひっくり返して北緯12度と考えると、南インドやタイのバンコクより少し南ぐらいの位置にあります。緯度的にはふつうなら熱帯気候なのですが、南極から北上して来る冷たいペルー海流(フンボルト海流ともいう)の影響で、真夏の暑い月の平均気温が22.5度、真冬の寒い月で15度と意外に涼しいのです。ペルー海流は同緯度の海水温より7〜8度低いため、海にはふつうなら熱帯にはいないような魚や動物たちも暮らしています。今回は、首都リマ近くで、そうした海の動物たちを見るツアーをご紹介しましょう。

「リトル・ガラパゴス」とも呼ばれるバジェスタ諸島へ野生動物を見に行こう! その1 「リトル・ガラパゴス」とも呼ばれるバジェスタ諸島へ野生動物を見に行こう! その1

リトル・ガラパゴスは“貧乏人のガラパゴス”?

リマからバスや車で、パンアメリカン・ハイウェイを南へ下ること約4時間。太平洋に突き出たパラカス半島の付け根にある小さな町パラカスに到着します。リマから気軽に行けるビーチリゾートとして有名ですが、そこで一番人気が、バジェスタ諸島へのボートツアーです。バジェスタ諸島は、パラカスの港からボートで30〜40分の太平洋上にあります。“諸島”といっても、その多くは海面に突き出た岩場程度の規模ですが、ここには寒流に乗ってやってきた多くの海鳥やアシカ、ペンギンが棲息しています。その豊富な生態系から「リトル・ガラパゴス」とも、また本物のガラパゴスに高くて行けない人がここに来ることを揶揄して、「貧乏人のガラパゴス」とも言われることがあります。

ツアーの申し込みはどこで?

さて、ガラパゴス諸島と比べるのは別にして、とにかく往復2時間半ほどと気軽に行けるのが、このバジェスタ諸島の魅力です。では、このボートツアーがどんな感じなのか、紹介してみましょう。このボートツアーの申し込みは、前日までにパラカスの宿泊ホテルや旅行会社、あるいはリマの旅行会社などでできます(日本からのツアーでは最初から含まれているものと、オプショナルのものがあります)。料金は送迎などを含むかにも寄りますが、だいたい30ソーレス(約1200円)から。私の場合は、パラカスの宿泊先で申し込んだので、当日は旅行会社の人が歩いて迎えに来ました。

ボートの上は寒いので羽織るものを

服装ですが、寒流が流れる海の上の空気は冷たく、またボートで移動している間は冷たい風が吹き付けるので、「厚着かな」と思えるぐらい着込んで行くのが正解です。途中で雨が降ってくることもあるので、ポンチョもあれば用意しておいた方がいいでしょう。また天候により海が荒れることもあるので、船酔いする人は酔い止めの薬を飲んでおいた方がいいかもしれません。ふつうの天候なら問題ないでしょう。(その2につづく)