「この地方ならでは」の料理が食べられる町

南米ペルー第2の都市アレキパ。標高約2300mとペルーでは高くもなく低くもなくという、温暖な地域にあります。そのためスペイン植民地時代から、地方に農園を持つスペイン人地主たちが、この町に邸宅をかまえていました。そうした風土からか、このアレキパはペルーでは“美食の町”として知られ、「アレキパが発祥」という郷土料理が多いのです。レストランの数も多く、また料理の値段もリマやクスコよりも安いので、ぜひアレキパに行ったら食べ歩きをしてください。

ペルーの美食の町“アレキパ”で、現地ならではの郷土料理を食べてみよう ペルーの美食の町“アレキパ”で、現地ならではの郷土料理を食べてみよう

広場を見下ろす場所で名物料理を

観光客向けのレストランは世界遺産の旧市街の各所にありますが、人気は町の中心のアルマス広場を見下ろすレストランでしょう。夕方になると、広場を囲むアーケードではメニューを持った人の姿が目につき出します。彼らは2階のテラスレストランの客引きです。それらはたいてい1階の狭い階段が入口なので、お客が入りにくいからです。また、お客が2階のレストランに行きたいと思っても、どこから入ればいいのかわかりにくいので、彼らが下で呼び込んでいるのです。メニューの内容はたいていどこでも一緒で、アレキパの代表的な郷土料理、ペルー料理、ペルー料理が苦手な人のためにパスタなどの洋食が取り揃えてあります。

アレキパの郷土料理を食べる

私が忘れられないアレキパの郷土料理が「ロコト・レジャーノ」です。これはパプリカと同じくらい大きい赤唐辛子の「ロコト」に、ミンチした肉を詰めてオーブンで焼いた料理です。あまり辛い料理に出合うことの少ない南米で、これは私が食べた中で一番辛かった料理でした。おいしいですけれど、水を用意してから食べましょう。また、「カマロン」と呼ばれる川エビを使った料理も有名で、「チュペス・デ・カマロネス」は川エビを煮込んだクリーミーなトマトスープ。けっこうこれでお腹いっぱいになります。

珍味? ゲテもの? ネズミの開きを食べる

さて、私が食べた中で一番変わったアレキパの郷土料理といえば、「クイ・チャクタード」です。クイは「テンジクネズミ」とも呼ばれるアンデス原産の大きなネズミで、アンデスでは古来より貴重なタンパク源として食用にされていました。モルモットはその一種です。今日でもお祝い事などの時には欠かせないようです。ペルーにはこのクイを使った料理はいろいろあるのですが、これは“開き”にして揚げた料理です。食べてみた感想は…。皮が多くて身が少なく、かなり脂ぎっていました。暖かくてパリパリなうちに食べたほうがいいですね。ただし、頭が付いた“そのまま”の姿で出てくるので、そういうのが苦手な人はダメでしょう。チャレンジ精神のある人は、トライしてみてください。