生活感を感じる展示

また、ある修道女の部屋では、クイ(テンジクネズミ)を飼っていました。ペルーでは貴重なタンパク源として、お祝いの時などに供される動物です。施設のスタッフがエサをやっているのでしょうが、そんな生きているクイを見ていると、いつかまた修道女たちが帰ってきそうな気がしました。ほかには「共同洗濯場」、「共同浴場」、「食堂」などもあり、修道院の外に出なくても生活できるようになっていたのがわかります。水は今のような水道があったわけではないので、水路を作って流れるようにしたり、井戸から組んでいたりしたようです。また、敷地内には「トレド通り」「グラナダ通り」などと名前のついた通りがあり、窓には花を咲かせた鉢植えがかかっていました。そこを歩いていると、まるでスペインのどこかの旧市街を歩いているような気分になります。

南米の世界遺産。ペルーのアレキパにあるサンタ・カタリナ修道院を見学しよう(後編) 南米の世界遺産。ペルーのアレキパにあるサンタ・カタリナ修道院を見学しよう(後編)

祈りの場、そして列福者アナ

もちろん修道院ですので、礼拝の場は大切です。敷地内には小さなものから大きなものまでいくつもの礼拝堂があり、イエスの生涯などのキリスト教の絵画がかけられていました。礼拝堂の脇には、小さな懺悔室もあります。ふだんは近くの小さな礼拝堂で、行事がある時は全員が入れる大きな礼拝堂に集まっていたのでしょうか。大きな礼拝堂は現在はギャラリーになっており、絵画がずらりと並んでいました。17世紀にこの修道院にいたアナという修道女は、生前に数々の奇跡を起こし、1985年と近年ですがバチカンにより“烈福”されています。

見学方法は2つある

このサンタ・カタリナ修道院の見学ですが、自分で自由に見学する方法と、ガイドによるツアーが選べます。自分で回る場合は、入口で地図をもらって、そこに書いてある番号順に歩くとスムーズでしょう。各番号のところには説明板があり、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語による解説があります。また、英語、スペイン語、フランス語のガイドがいます(日本語ガイドは残念ながらいません)。言葉に問題がなければガイドツアーもいいかもしれません。中にはカフェテリアがあり、サンドイッチやパスタ程度の軽食もとれますので、ゆっくり休憩しながら見学することをおすすめします。私は2時間ほどかかりました(笑)。