野生のアンデス・コンドルが見られる場所

“アンデス”と言う言葉を聞くと、人は何を連想するでしょう。「マチュピチュ」「インカ」はもちろんですが、どこからかあの哀愁を帯びたメロディーが流れてきませんか。そう「コンドルは飛んでいく」です。私はアンデス山地に行ったら、どこかでそのコンドルをぜひ見たいと思っていましたが、野生のコンドルはそうそう簡単には見られません。そこでペルー第2の都市アレキパで、そのコンドルが見られるという、「コルカ渓谷(カニョン・デ・コルカ)」へ行くツアーに参加してきました。このコルカ渓谷とコンドルについては、すでに「たびナレ」で他のライターさんが書いていますが、今回はこのツアーの全体の様子を中心に、紹介していこうと思います。

高低差1000メートル! コンドルが空を舞うアンデスの絶景、コルカ渓谷へ その1 高低差1000メートル! コンドルが空を舞うアンデスの絶景、コルカ渓谷へ その1

まずはペルー第2の都市アレキパへ

ペルー南部最大の都市アレキパにはたくさんの旅行会社があり、そのどれもがコルカ渓谷へのツアーを催行しています。公共のバスを使って行けないことはないのですが、時間がかかるため、日数に余裕がない人はツアーがおすすめです。コルカ渓谷があるのは、アレキパから北へ約150km。渓谷への入口となる町チパイの標高は、標高2335mのアレキパよりもずっと高い3633mです。このチパイの崖下をコルカ川が流れていますが、ツアーではその川を見下ろす渓谷の上を移動し、その途中の展望台で空を舞うコンドルを見学するのです。しかし欧米人に人気なのは、谷底までのトレッキングですね。

早すぎる日帰りツアーの出発時間

私は時間的な余裕がなかったので、現地で日帰りツアーを申し込みました。料金は70ソーレス(約2800円)です。1泊2日ツアーの場合は、これに宿泊料金が加わるだけです。ツアーの出発時間は、何と朝3時半! 理由は、展望台からコンドルを見られるのが上昇気流が働く朝7〜9時で、それに間に合うようにアレキパを出るとなると、こうしたスケジュールになってしまうのです。自分が参加していないので言うのも何ですが、できれば1泊2日コースを選んで、チパイに前泊して温泉でも入ってゆっくりし、朝はゆっくり起きて展望台に行く方が楽かと思います。

窓の外は真っ白

3時に起きて迎えを待っていたのですが、12人乗りのツアーバンが来たのは、4時近くになってからでした。それから小さなホテルを何軒か回り、町を出ます。外は真っ暗で、私はすぐに眠りにつきました。ふと目を覚ますと、外が明るくなっていました。いや、真っ白というのが正しい表現でしょう。雪景色の中を走っていたのです。標高2335mのアレキパでは、昼は20度を超え、日本の初夏ほどのすごしやすさでした。だからツアーを申し込んだ時に「寒いから暖かい格好を」と言われ、少し大げさかなと思えるほど着込んでいったのですが、それが大正解でした。同乗のガイドに聞くと、今走っているのは標高4000m以上の峠なのだそうです。(その2につづく)