page top

出発エリアをに変更しました。

海外旅行の検索・比較サイト|エイビーロード
AB-ROAD
ペルー・カハマルカ・観光地・名所の現地ガイド記事
RSS

海外現地発ガイド通信

古代水路クンベ・マヨとBosque de Piedras/石の森


掲載日:2011/11/09 テーマ:観光地・名所 行き先: ペルー / カハマルカ

タグ: ふれあい 遺跡


3000年も前に造られた精巧な石の水路

クンベ・マヨを代表する奇岩群。この岩の中を潜り抜けることができる クンベ・マヨを代表する奇岩群。この岩の中を潜り抜けることができる

ペルー北部山岳地帯に位置するのどかな酪農の街カハマルカ。良質な湯が湧くことで有名なこの地は、インカ帝国最後の皇帝アタワルパがスペイン人に捕えられ、その最期を遂げた場所でもある。しかしインカに支配されるずっと以前から、カハマルカには素晴らしい古代文化が存在していた。その名残の1つが「Cumbe Mayo/クンベ・マヨ」だ。紀元前1000年(形成期中期、もしくは後期ワカロマ期)ごろ造られたと考えられるこの水路の緻密さ・精巧さは、現代技術を持ってしても再現不可能と言われている。クンベ・マヨとはケチュア語の「Kumpi Mayu/クンピ・マユ(精巧な水路)」、もしくは「Humpi Mayu/ウンピ・マユ(細い川)」がその名の由来だという。

インカにも匹敵?驚異的な石工技術

ジグザグに掘られた古代水路。3000年もの昔に一体どうやって掘ったのだろうか ジグザグに掘られた古代水路。3000年もの昔に一体どうやって掘ったのだろうか

カハマルカ市の南西20km、標高約3500mのクンベ山麓に広がる奇岩の荒野。ここにクンベ・マヨの古代水路がある。水路の総延長は約9km。クンベ山頂の西側斜面(太平洋側)に水源があるにも関わらず、わずかな傾斜や段差を利用して巧みに峠の東側(大西洋側)に位置するカハマルカ盆地にまで水を運んでいるという。水路は所々ジグザグに曲がっているが、これは雨季で増水した場合その水流を緩和するためだそうだ。また巨石の奥深くで水路が90度に曲がっている箇所もある。鉄のない時代に、人の手の届かない岩の奥までどうやって水路を掘ったのか、そしてどうやって直角に曲げることができたのかは未だに謎だ。

様々なペトログリフ(岩絵)

あちこちにペトログリフ(岩絵)が残されている あちこちにペトログリフ(岩絵)が残されている

水路の周辺には幾何学模様やネコ科動物らしきもの、また水を表すとされるカタツムリ様の渦巻き模様が彫られた岩がある。この水路は灌漑用ではなく聖なる水を運ぶためであったとされるので、これらの絵には神への祈りが込められているのかもしれない。現在のクンベ・マヨ一帯は、地元民が羊や牛の放牧を行う場所にもなっている。中には観光客に茹で卵やチチャロン(豚のから揚げ)を売ったり、写真のモデル代を稼ぐためにやってくる子供たちも。こうした人々とのちょっとした交流も、旅の楽しみの一つだ。奇岩が聳える山の中腹に、点々と見える家畜とそれを追う民族衣装の農民たち。その風景はどこか牧歌的でさえある。

自然の造形美を堪能しよう

ちょっとした飲み物や食べ物を売る地元女性 ちょっとした飲み物や食べ物を売る地元女性

別名「Bosque de Piedras/石の森」とも呼ばれるクンベ・マヨ。長い時を経て風化した奇岩の中には、動物や人のような形になった不思議な岩も多く見られる。また奇岩の割れ目を通り抜ける「胎内巡り」的なイベントも。暗く狭い岩の隙間を抜けると茫洋とした草原が広がり、いくつもの奇岩が散らばっているのが見える。古代の人々が目にしていた光景も、今とさほど変わらなかったのではないだろうか。そんなことを考えてしまうほど荒涼とした景色だが、自然が生み出したひとつひとつの造形には見る人の心を捉える美しさが宿る。カハマルカ発往復約5時間のクンベ・マヨ・ツアー、参加する価値は十分だ。

【関連情報】

古のころより何一つ変わっていないであろうクンベ・マヨの風景 古のころより何一つ変わっていないであろうクンベ・マヨの風景

■Cumbe Mayo/クンベ・マヨ
カハマルカから約20km、車で約45分。
市内発のツアー多数あり。
■Cajamarca/カハマルカ
リマから飛行機で1時間20分
バスで16時間

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2011/11/09)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて

 

キーワードで記事検索

検索