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海外現地発ガイド通信

アンデス最古の黄金に触れる、クントゥル・ワシ遺跡と博物館


掲載日:2012/04/18 テーマ:観光地・名所 行き先: ペルー / カハマルカ

タグ: すごい! 遺跡 博物館


3000年前の遺跡から発掘された黄金製品の数々

老齢の男性の墓から発掘された十四人面黄金冠 老齢の男性の墓から発掘された十四人面黄金冠

2009年11月30日のペルーガイド記事でご紹介した、インカ皇帝ゆかりの温泉がある街カハマルカ。そこから108kmの地点、カハマルカ州サン・パブロ郡に「クントゥル・ワシ遺跡」がある。アンデス文明の胎動期とも言える形成期(紀元前2500〜50年)を代表するこの遺跡は、大貫良夫教授を団長とする東京大学古代アンデス文明調査団が1988年以来発掘調査を続けてきた祭祀建造物。ペルー考古学の父フリオ・C・テーヨが「Kuntur Wasi(ケチュア語で“コンドルの家”)」と名付けたこの遺跡からは、アンデス文明最古と言われる黄金の品々が数多く出土した。

建築と改築が繰り返されてきた神聖な丘

最上段のテラスから大基壇を臨む 最上段のテラスから大基壇を臨む

標高2300mのラ・コパの丘に建つクントゥル・ワシでは、紀元前1000年ごろから数百年の間に神殿の建築と改築が繰り返されてきた。緩やかな坂道を登っていくと、3段構造のテラスの最上段部分に石で囲まれた方形の広場があり、その南側に大基壇と呼ばれる石造りの祭祀跡が見えてくる。紀元前800〜500年ごろに造られたこの大基壇には、モノリートと呼ばれる石彫と方形半地下式の中央広場があり、各辺にはジャガーの顔が彫り込まれた石が配置されていた。遺跡の風化を防ぐため、発掘調査が終了する度にその他の構造物は埋め戻されてしまうが、発掘された品々は丘の麓にある「クントゥル・ワシ博物館」でじっくりと見学することができる。

眩いばかりの黄金製品たち

石彫、土器、黄金製品など分かりやすく展示されたクントゥル・ワシ博物館 石彫、土器、黄金製品など分かりやすく展示されたクントゥル・ワシ博物館

博物館の展示物を紹介しよう。クントゥル・ワシ遺跡を有名にしたのは、モノリート等数多くの石彫と東大調査団が発見した黄金製品だ。特徴的な点は、ジャガーの顔が多く表現されていること。上まぶたが微妙に下がった四角い目、蛇の尾が絡んだような目、ただ単に丸で表現された目という3つの表現方法があり面白い。黄金の冠、鼻飾り、耳飾り、首飾りの他、動物や人物を模った土器やウミギクガイのビーズ、トルコ石の管玉なども展示されている。3000年もの昔にこれほどの黄金加工技術を有し、硬い石に針も通らぬほどの小さな穴を開けることができた人々に、畏敬の念を抱かずにはいられない。

地元の財産として、村民の手で管理運営

博物館は、村の有志によって運営される「クントゥル・ワシ文化協会」が管理している 博物館は、村の有志によって運営される「クントゥル・ワシ文化協会」が管理している

展示物の素晴らしさだけでなく、クントゥル・ワシ博物館の成り立ちにも触れておきたい。それまでペルー国内で発見された発掘品は国の文化財として中央で保管され、地元にはなんら還元されることがなかった。しかし遺跡発掘やその研究は、地元住民の理解と協力があって初めて成功するものである。この地に博物館を造り地元にその管理運営を任せようと考えた東大調査団は、日本でクントゥル・ワシの展覧会を開催。集まった資金により1994年にこの博物館が完成した。村民たちが地元の文化遺産を自らの手で保護し運営するという村おこし的なモデルケースにもなっており、地域の宝として大切にされている。

【関連情報】

大基壇に立つモノリート(裏側) 大基壇に立つモノリート(裏側)

■Kuntur Wasi(クントゥル・ワシ遺跡・クントゥル・ワシ博物館)
場所:クントゥル・ワシ村(カハマルカ州サン・パブロ郡サン・パブロ村から約2.5km)
開館時間:9:00〜17:00(月曜休館)※遺跡見学も博物館に準じる
入場料:大人5ソーレス(約150円)、子供/2ソーレス(約60円)
※カハマルカから日帰りツアーあり。またサン・パブロ村にも複数の宿泊施設がある。
※ペルー北部海岸の都市トルヒーヨから北上してパカスマヨへ。そこからヘケテペケ川沿いを遡り、チレーテを経由して行くこともできる。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2012/04/18)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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