インカの温泉と美味しい乳製品の町

さて、乳製品の美味しい町対決、アジア代表はインドのベナレスの「激うまラッシー」をご紹介しましたが、南米代表にはペルーのカハマルカという町をエントリーするとしましょう。カハマルカはペルー北部の山岳地帯に位置し、美しい山や渓谷に囲まれた標高2750mの酪農の町です。そしてこの町は、インカ帝国最後の皇帝であるアタワルパ皇帝が足しげく通ったという温泉があることでつとに有名です。皇帝はなんと入浴中にスペイン人侵略者ピサロに捕らえられ、金銀を巻き上げられた挙句に殺されて、インカ帝国は滅びました。しかし、皇帝が愛した温泉はいまだにこの地に湧きつづけています。

グルメ対決 乳製品の美味しい町はどこ?【ベナレスvsカハマルカ】(カハマルカ編) グルメ対決 乳製品の美味しい町はどこ?【ベナレスvsカハマルカ】(カハマルカ編)

“ペルーの北海道”のお菓子はひと味違う

そんな悲しい歴史を持つ美しい町カハマルカには、牛乳やチーズにヨーグルトなど、乳製品を売る店がたくさん並んでいます。新鮮なミルクやバターを使ったお菓子も豊富で、バックパッカーの間では“ペルーの北海道” と呼ばれています。カハマルカの名物のお菓子といえば、まず「Kingkongキンコン」。これはクッキーの間に甘いミルククリームとドライフルーツを挟んだ、北海道名物バターサンドのペルー版みたいなものです。本当はチクラヨという町の名物なのですが、カハマルカの美味しい牛乳から作られるクッキーとクリームはひと味違います。

ペルーの人はキロ単位でお買い上げ

「Rosquitaロスキータ」は、バターがたっぷり入ったクッキーとパイの中間のようなサクサクした食感のお菓子です。「Galletas de Leche ガジェータスデレチェ」は牛乳ビスケット。南米の人が大好きな「Manjar Blancoマンハールブランコ」と呼ばれるキャラメル味の練乳クリームも、牛乳の美味しいカハマルカで作られたものは既製品とは違ってさすがに美味しかったです。プラスチックのバケツに入ったマンハールを地元の人たちはキロ単位で買っていきます。長期旅行中だったので、私は店先で味見させてもらっただけでしたが、やっぱり買って帰ればよかったと後悔したものです。

「乳製品の美味しい町」対決、判定やいかに!?

もうひとつ忘れてはいけないのがヨーグルトです。乳製品のお店でボトル入りの「飲むヨーグルト」が売られているんでずが、ヨーグルトの濃厚な味わいと甘さがやみつきの美味しさです。三夜続けて夜行バスで移動してカハマルカに着き、温泉で湯あたりして体調をひどく崩していた私は、ここのヨーグルトで命拾いしたのでした。さて「美味しい乳製品の町」対決の判定は・・・・ラッシーの常識を変えた、ベナレスの『ブルーラッシー』の絶品ラッシーの登場によって、ベナレスの勝利といたします。