ボリビアで食される「リャマ」

アンデスの山岳地帯では新鮮な魚介を手に入れることが難しく、肉類は貴重なタンパク源です。「リャマ」は長いまつげにパッチリした瞳がかわいいラクダ科の動物で、アンデス地方で昔から家畜として飼われてきました。インカ帝国の儀式では生贄として捧げられていたそうで、その名残として今でも、ボリビアのラパスにある「魔女通り」では祈祷や願掛けに使うリャマの胎児のミイラが売られています。一方で、ボリビアではリャマ料理がよく食べられています。南米名物の「チチャロン」という唐揚げは一般的には豚の皮が使われますが、ボリビアではリャマのチチャロンが食べられています。「チャルケカン」という干し肉のシチューも、チリでは牛肉を使いますがボリビアではリャマ肉。わたしは旅行者用の店でステーキを食べてみましたが、羊の肉に似て、ちょっとクセがあるように感じました。

アンデスの珍味リャマとクイをいただいてみた。ついでにアルパカも アンデスの珍味リャマとクイをいただいてみた。ついでにアルパカも

食用モルモット「クイ」

もうひとつ、アンデスの珍味といえば「クイ」。以前、クスコの田舎の農家を訪れ、料理上手な奥さんが作るアンデス料理をいただいたことがあります。ここの台所兼食堂は土間にあり、お邪魔したとき、そこではモルモットの大群がくず野菜を食べていました。この子達は日本ならかわいいペットになるところですが、ペルーでは「クイCuy」(日本名テンジクネズミ)と呼ばれる食用の家畜です。"クイ、クイ〜"と鳴くから「クイ」。アンデスでお祭りなどハレの日に食べられる高価なご馳走で、アンデス版「最後の晩餐」ではキリストの食卓にもクイが供されています。丸焼きまたは開きを焼いて供されるので、ビジュアル的にちょっとひるんでしまいますね(笑)。肉は食べるところが少なくて、お味はちょっと硬めのチキンといったところでしょうか。

お肉も柔らか「アルパカ」

「アルパカ」の柔らかい毛から作られる上等なウール製品は、ペルーの代表的なお土産のひとつです。クスコ郊外のアワナカンチャにはアルパカとリャマの牧場があり、もふもふのアルパカちゃんと戯れることができます。この“食べちゃいたいほどかわいい”アルパカも、アンデスでは実際に食べられているんです。わたしはクスコのレストランでアルパカの生肉を使ったカルパッチョとステーキを食べてみました。肉は赤身で、生肉は臭いのかなーと思って食べてみたら全然臭味がありません。脂っぽくなくあっさりしていて、牛の赤身と変わらない感じ。レアに焼いてもらったステーキも柔らかくて、とても美味しかったです。低脂肪高タンパクのアルパカの料理はペルー以外ではあまり見かけません。クスコに来たら是非お試しあれ!!