写真で見た“絵になる”オアシス

それはたまたま何かで見た一枚の写真でした。周りを砂丘に囲まれた真ん中にある、水をたたえたオアシスの写真。規模は大きくはありませんが、私たちがイメージする、砂漠のオアシスそのものでした。そのことはしばらく忘れていたのですが、南米を旅していてクスコからリマへ向かう途中、他のツーリストからそれが旅行者(おもにバックパッカー)に人気の場所で、これから自分が向かうリマへの途中にあることを知りました。それがワカチナ・オアシスです。

ペルーで人気急上昇中の観光地、ワカチナ・オアシスへ行こう その1 砂漠の中のオアシスへ ペルーで人気急上昇中の観光地、ワカチナ・オアシスへ行こう その1 砂漠の中のオアシスへ

ブドウ栽培で有名な町、イカ

ペルーの太平洋岸を、南北に1本の道路が貫いています。パンアメリカン・ハイウェイです。この太平洋岸は極端に雨が降らない乾燥地帯で、地上絵で有名なナスカもここにあります。そのナスカからバスで北へ約2時間、首都リマからなら南へ約4時間半にあるのが、人口約13万のイカの町です。周囲はほとんど砂漠の乾燥地帯ですが、ここはイカ川の水が流れることから耕作が可能な土地で、ペルーではブドウの栽培地として知られています。そのため、町の名産はブドウから作られるワインとピスコです。ピスコはペルーで作られるブドウを原産とする蒸留酒。そのままでも飲みますが、ペルーではカクテルにも使われます。さて、その町イカから、たった5kmしか離れてないところに、このワカチナ・オアシスがあるのです。

町からすぐそばに砂丘とオアシスが

5kmというと、歩いても行ける距離ですよね。そんなところに、写真で見たような砂丘で囲まれたオアシスがあるのでしょうか。私は行ってみるまでは半信半疑でした。イカの町に着き、タクシーを拾ってワカチナまで値段を聞くと10ソーレス(約400円)。やはり大した距離ではなさそうです。小さな町を抜けると、すぐに外は草もまばらな乾燥地帯に。そして目の前に砂丘が見えてきました。道路は砂丘の谷間に続いており、そこを通り抜けると目の前にオアシスが見えて来ました。わずか10分。本当に近かったのです。

意外にオアシスは開発されていた?

オアシス中央にある池は、徒歩15〜20分ぐらいで一周できそうな大きさです。それを囲んでホテルやレストランが並んでいます。私はそのうちのひとつに宿を取りました。料金は地方都市にしてはやや高めですが、観光地なので仕方ありません。荷物を置いて外に出てみます。砂丘と池の間のわずかなスペースに、道路が1本とその両脇に建物が並んでいます。とりあえず、オアシスを一周してみることにしました。池の周囲はだいたいレストランとショップ、その裏側がホテルという感じで、想像していたような民家はあまりありませんでした。(その2につづく)