富士山より高いところに、巨大な湖があった!

日本の最高所である富士山山頂、それよりも高い場所にある湖を想像できますか? 南米のアンデス山脈にあるチチカカ湖はその湖面標高が3810mと、高さ3776mの富士山頂よりも高所にあるのです。ちなみに、チチカカ湖より高地にある湖はほかにあるようですが、「汽船などが航行できる湖」としては世界最高所であるとのこと。またこのチチカカ湖の湖面面積は約8500km2あり、これは日本最大の湖の琵琶湖に比べて約12倍と、広大な広さを持っています。湖は大小ふたつの湖がつながった形になっており、その湖面の6割がペルー側、4割がボリビア側にあります。チチカカ湖を知っている方でも、ボリビア側にも広がっていることを知っている人は少ないのではないでしょうか。

これぞ絶景! 富士山より高いところにある湖、南米のチチカカ湖へ行ってみよう(前篇) これぞ絶景! 富士山より高いところにある湖、南米のチチカカ湖へ行ってみよう(前篇)

湖の名前の由来は?

「チチカカ」という名前にはどんな意味があるのでしょうか。現地の山岳部に住むケチュア族の言葉で「チチ(ティティ)」は動物の「ピューマ」を、「カカ」は「石」を指します。また、チチカカ湖畔からボリビア側に住んでいるアイマラ族の言葉では、「チチ」は「ブロンズ(青銅)」、「カカ」は「石」を指します。つまり「ピューマの石」とか「ブロンズ(色に輝く)の石」とかいう意味ですね。現地ガイドは、チチカカ湖を上空から見ると、「ウサギを追うピューマの姿に見える」と解説していましたが、ちょっとそれには無理がありそうです。確かな言われはわかりませんが、もともと南米のこの地域では「ピューマ」を神聖視する傾向があったのも関係しているのでしょう。ちなみにこの「チチカカ」という言葉、スペイン語圏の人にとってはちょっと恥ずかしい言葉です(スペイン語で「カカ」は「うんち」を意味します)。

チチカカ湖に行くのはいつがベストシーズン?

チチカカ湖の水源となるのは、アンデスの雪解け水。流れ込む川に対して、流れ出る水量は少ないので、一般の湖に比べると塩分濃度は少し高いといいます。水温は場所や季節によっても異なりますが、6度から10度ぐらいの間。もっとも湖が深い場所はペルー側にあり、280mほどの深さがあるようです。さてこのチチカカ湖、観光するとしたら、いつがベストシーズンでしょうか。一般的には4〜9月の乾季がいいでしょう。ただしもともと降水量が多い地域ではないので、雨季といっても雨が降り続くわけではありません。ただし、高地にあるため、空が曇ったり雨が降ったりすると、気温はたちまち下がります。日が出ていれば昼間は日焼けしてしまうほど日差しが強くて暑いのですが…。(後篇に続く)