- 原田慶子
- ペルー・リマ在住フリーランスライター。ペルーの観光情報を中心に文化や歴史、グルメ、エコ、ペルーの習慣や日常などを様々な視点から紹介。『地球の歩き方』『今こんな旅がしてみたい』『トリコガイド』『世界のじゃがいも料理』などペルー編の取材協力多数。「Keikoharada.com」にてペルー情報発信中。
出発エリアをに変更しました。
日本でも人気のアルパカのぬいぐるみ。手乗りサイズから高さ1mほどの大きさまで様々
ペルーの民芸品は種類が豊富。アルパカ製品を始め、アンデス各地の織物や刺繍、アヤクーチョの焼き物に、銀製品、革製品。ケーナやサンポーニャなどフォルクローレの楽器は、お土産用からプロ仕様のものまであるし、モチェやチャンカイ、ナスカ文明などのペルー古代文明の特徴を再現した焼き物や人形を手に取れば、訪れた遺跡の思い出が鮮やかに蘇る。しかし旅行中は移動に忙しく、お土産をじっくり選ぶ時間がない場合も多いだろう。そこでお勧めなのがメルカド・インディオ。ここには、ペルー中のありとあらゆるお土産が揃っているのだ。
お土産屋ストリートの中心にある「INCA MARKET」の入口。欧米からのツアー客も大勢やってくる
ミラフローレスの中心部、Av.Petit Thouarsの一角が土産物屋ストリートになっていて、「INCA MARKET」「CUZCO MARKET」「SENOR DE SIPAN」「GRAN CHAVIN」など、いかにもペルーというネーミングの建物が並んでいる。中に小さな土産物屋がたくさん入っているので、気軽に覗いてみよう。ペルーでは「セーター屋の横はセーター屋」「銀製品屋の横は銀製品屋」と、同じような商品の店が並ぶ傾向にある。お互い商売の邪魔になるのでは?と思うが、このほうが「セーターが欲しい」と思うお客さんがそのエリアに集まってくれるのだそうだ。また買う側もデザインや質、料金を比較しやすいのでありがたい。
アルパカのマフラーや帽子は暖かい上にかさ張らないので、これからアンデス方面に行くという人にもお勧めだ
ペルーのメルカドでは、まったく同じ商品でも店によって値段が最初から全く違うという事も少なくない。最初の店で買った商品が、すぐ隣の店では2/3程度の金額だったりする。最終的な値段は値引き交渉次第なので、単に言い値だけでは比較できないが、できるだけ多くの店を覗いて相場を知り、自分が納得できる線を見つけるのが肝心だ。とはいえ、旅先での買い物とは値段云々だけだろうか? 「ちょっと高かったけど、あの笑顔がよかったな」という思い出こそが、一番のお土産になる事もある。ペルー人はとても気さく。「Hola!」と一声掛けて、出会いを楽しんでほしい。
市場の中にはカフェもあるので、疲れたらここで一休み
とはいえ、品質チェックは忘れずに。縫製はしっかりしているか、傷やシミはないか。ペルーでは返品にはなかなか応じてくれないので、支払い前のチェックはとても重要。せっかく楽しく買い物したのに、よく見たら裏側の糸が解けていた、なんて事があると台無しだ。最近は定価販売だが質にこだわった店も増えているので、自分用や大切な人へのお土産なら、少々高くてもそういった店で買うと安心だろう。高いと言っても日本で買うよりずっと安いし、デザインも洗練されたものが多いので、長く使えて結局はお得な事も。予算や用途に合わせて買い物ができるメルカド・インディオ。どうか掘り出し物が見つかりますように!
毛糸編みの指人形だけは、どこで買っても1つ1ソル(約35円)。以前はコンドルやリャマ、アルパカなどが定番だったが、最近はキャラクターものも人気だ
■メルカド・インディオ
住所:Av.Petit Thouars cdra.52〜55 Miraflores
Av.Angamos EsteとAv.Ricardo Palmaに挟まれたエリア。
ミラフローレスの中心、パルケ・セントラルからも歩いてすぐ。
営業時間:月〜土/10:00〜20:30、日祝日/10:00〜18:00
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2010/05/18)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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