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海外現地発ガイド通信

アメリカ大陸最古の都市、世界遺産「カラル遺跡」


掲載日:2009/08/28 テーマ:世界遺産 行き先: ペルー / リマ

タグ: ミステリー 遺跡 世界遺産 歴史


今、ペルーで最も注目されている古代都市遺跡

細心の注意を払いつつ修復が進められる5000年前のピラミッド 細心の注意を払いつつ修復が進められる5000年前のピラミッド

2009年6月に行われた第33回世界遺産委員会で、文化遺産として新たに登録されたばかりの「La Ciudad Sagrada de Caral/カラル遺跡」。ユネスコも高く評価したというこの遺跡は、なんと約5000年前のものだ。カラル遺跡が発見されたのは100年以上前だが、当時はきちんとした年代測定が行われず、一般に発表されなかった。しかし2001年の調査でメソポタミア、エジプト文明に次ぐアメリカ大陸最古の文明が栄えていた都市遺構と判明した のだ。世界四大文明と言われてる常識をいとも簡単に覆したカラル遺跡。ペルー11番目の世界遺産として、今、内外の注目を集めている。

ピラミッドや住居跡に見られる高い建築技術

この逆さにしたお椀のようなものは、人の後頭部。この人物はどのような状態で埋葬されているのか、今後の発掘に期待。 この逆さにしたお椀のようなものは、人の後頭部。この人物はどのような状態で埋葬されているのか、今後の発掘に期待。

66haの広大な遺跡の中に、9つのピラミッドと高度な都市計画に基づき配置された居住区などが点在している。コンドルやペリカンの骨で作られた32本のフルートが発掘された「Templo del Anfiteatro」、高さ2.15mのワンカと呼ばれる石碑のそばに建つ「Piramide de la Huanca」、渦巻状の絵が描かれた石板が発見された「Piramide de la Galeria」、そして若い男性の生贄が見つかった「Piramide Mayor」は特筆に価する。Piramide Mayorに付随する窪んだ円形広場の4つの石は、陰と陽、男と女、生と死など相対する様々な意味を象徴していると考えられている。

カラル遺跡の価値を決定づけたシクラの発見

このシクラの炭素年代測定結果が、世界中の考古学者を驚かせた このシクラの炭素年代測定結果が、世界中の考古学者を驚かせた

石造建築物が延々と広がるカラル遺跡の中で、年代測定を可能にしたのが「Shicra(シクラ)」だった。シクラとは、フンコなどの葦類を袋状の袋に編んだもので、中に小石を入れピラミッドの基礎部分に用いていた。このシクラの精査から、最大紀元前2627年という年代が弾き出されたのだ。 武器類や都市防衛のための高い城壁など、戦争の痕跡が見つかっていないことも特徴の一つ。闘争ではなく交易によって都市が治められていたようだ。また聖なる火を灯すfogo'n(かまど)が多数見つかっていることから、拝火信仰の可能性が考えられており、その独特な文化と宗教観の解明が待たれている。

5000年前の壮大なロマンを、ぜひその眼で

博物館に展示された様々な貝。広範囲に渡る活発な交易があったと考えられる。 博物館に展示された様々な貝。広範囲に渡る活発な交易があったと考えられる。

調査発掘途中でもあり、遺跡保存の目的から、見学は20人単位のガイドツアーで行われる(ガイドチップ1人1ソル。20ソルを払えば少人数で回ることができる)。現在はスペイン語ガイドのみだが、遺跡内の説明書きには英語も併記されているのでそれを参考に。また入口手前にある小さな展示スペースでは、綿や織物の一部、様々な植物の種、イワシの骨、エクアドル以北に生息するスポンディルス貝など、カラルから出土した品々が展示されている。海岸から30km以上離れた地で、これほど多くの海産物が発見されたというのは驚きだ。また大河でもないスーペ川の畔に、なぜこれほどの規模の文明が興ったのか。カラルはまだ多くの部分が神秘のベールに包まれたロマン多き古代遺跡なのだ。

【関連情報】

カラルの日差しは強烈。帽子やサングラス、水も忘れずに。トイレ、お土産屋、簡単な食事ができる休憩所もあり。 カラルの日差しは強烈。帽子やサングラス、水も忘れずに。トイレ、お土産屋、簡単な食事ができる休憩所もあり。

■La Ciudad Sagrada de Caral(カラル遺跡)
遺跡見学時間/9:00-17:00 入場料/11ソーレス(約370円)
※カラル遺跡公式サイト:http://www.caralperu.gob.pe/(英・西・独語)
■遺跡見学の拠点、バランカから行く場合
※SIBA TOURS(シバ トゥールズ)…英語ガイド、西・英・仏パンフレットあり
住所:Jr. Galvez 377 Of. 203, Barranca
電話:+51-1-235-4371(英語可)
※町にある乗合タクシーを利用して行くこともできる(西語のみ)。
■リマから日帰りツアーで行く場合(終日ツアー)
※Cantuta Travel(カントゥータ トラベル)…英語、日本語ツアーあり
住所:Calle Los Pinos 152-156,OF.2 Miraflores,Lima
電話:+51-1-447-7900(日本語可)
メール:cantuta@cantutatravel.com

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/08/28)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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