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海外現地発ガイド通信

リマの国立博物館


掲載日:2014/05/05 テーマ:美術館・博物館 行き先: ペルー / リマ

タグ: すごい! ためになる 歴史


サンボルハ区に位置するペルーのカルチャー発信基地

国内で最も重要な博物館の一つ、「国立博物館」 国内で最も重要な博物館の一つ、「国立博物館」

リマ市を南北に走る高架式鉄道メトロのLA CULTURA(文化)駅。その両側にはペルーの文化をリードする3つの巨大建築が立ち並んでいる。1つは伝統ある国立図書館、もう1つは2012年6月に開業したばかりの国立大劇場、そして一番東側にある重厚な造りの建物が、今回ご紹介する「MUSEO DE LA NACION(国立博物館)」だ。ここは1970年にペルー漁業省として建設されたが、現在は国内の文化行政を担うペルー文化省が管轄している。1990年3月、同館の中二階に国立博物館が開設され、プレコロンビア時代から現代美術までの貴重な品々が幅広く展示されるようになった。

プレコロンビア時代から現代アートまで

ビルー、チャンカイ、ナスカなど、様々な時代に作られた動物型の土器 ビルー、チャンカイ、ナスカなど、様々な時代に作られた動物型の土器

この建物はもともと博物館として設計された訳ではないので、内部は少々複雑な構造になっている。国立博物館の入り口は、1階受付の左斜め向かいにある階段を上ったところにある。この博物館では、紀元前2500年から現代までのペルーの歴史をテーマごとに分かりやすく展示している。プレコロンビア時代の展示室では、出土品をただ歴史順に並べるのではなく、動物や食物など各時代に作られた同じモチーフの土器が比較できるように展示されていて面白い。品目はそう多くないが、モチェやチムーの見事な黄金製品もある。英語ガイドのサービスも受けられるので、各時代による違いや見どころを具体的に聞いてみるといいだろう。

あの悲劇を忘れないために。常設展「YUYANAPAQ」

モノクロの写真が数多く展示されているユヤナパック。その無言の迫力に圧倒されるだろう モノクロの写真が数多く展示されているユヤナパック。その無言の迫力に圧倒されるだろう

この建物の6階にも、ぜひ足を運んでもらいたい常設展がある。それが「YUYANAPAQ(ユヤナパック)」だ。ユヤナパックとはケチュア語で「追憶のために」という意味。ここでは1980〜2000年にかけてペルー全土に蔓延したテロや軍による政治的暴力の歴史が写真とパネルで解説されている。そのほとんどがスペイン語表記だが、写真を眺めるだけでもこの時代がいかに恐怖に満ちたものであったかが痛いほど伝わってくる。衝撃的な写真も多いので、多少気分が悪くなる人もいるかもしれない。当時の真相究明を続ける真実和解委員会によると、20年間に犠牲となった死者や行方不明者の数は69,280人にも上ると報告されている。

ユヤナパックと期間限定の特別展は入場無料

インカ道「カパック・ニャン展」など、興味深い展覧会を無料で見学できるのは魅力的 インカ道「カパック・ニャン展」など、興味深い展覧会を無料で見学できるのは魅力的

その他の階では、期間限定の特別展が常時2〜3件開催されている。ペルーの地方文化紹介や現代絵画展、各地の名工による民芸品の展示販売などさまざま。特別展の内容は、1階受付のほか建物の壁面に吊るされた大きな垂れ幕でも確認できる。また、館内では民族舞踊や楽器演奏などのカルチャースクールも開催され、時々コンサートなども行われている。旧市街セントロやミラフローレスなどの観光地から少し外れているとはいえ、リマの目抜き通りハビエルプラド沿いにあってアクセスもいい国立博物館。前述のユヤナパックと特別展の入場料が無料なのも嬉しい。ペルー文化の中枢でもあり、ぜひお勧めしたい博物館だ。

【関連情報】

1階左奥にある国立博物館への入り口 1階左奥にある国立博物館への入り口

■MUSEO DE LA NACION(国立博物館)
住所:Av. Javier Prado Este 2465, San Borja - Lima
電話:01-618-9393 内線2280
開館:火曜〜日曜/9:00〜17:00
入場料:3ソレス(約110円)※国立博物館のみ。ユヤナパックと特別展は無料

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2014/05/05)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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