page top

出発エリアをに変更しました。

海外旅行の検索・比較サイト|エイビーロード
AB-ROAD
ペルー・リマ・遺跡の現地ガイド記事
RSS

海外現地発ガイド通信

空中墳墓 レバッシュの霊廟


掲載日:2014/08/10 テーマ:遺跡 行き先: ペルー / リマ

タグ: ロマン 素晴らしい 歴史


絶壁に建てられたチャチャポヤス文化特有の不思議な墓

そそり立つ崖の裂け目にはめ込むように造られたレバッシュの霊廟 そそり立つ崖の裂け目にはめ込むように造られたレバッシュの霊廟

ペルー北部、アンデス山脈の東側に位置するアマゾナス州の州都チャチャポヤス。ここは、あのインカ帝国に最後まで抵抗したチャチャポヤスの人々が暮らしていた場所だ。チャチャポヤス文化の遺跡としては、2013年3月8日にペルーガイド記事で紹介した「クエラップ遺跡」や、同6月17日掲載の「サルコファゴス・デ・カラヒア(カラヒアの石棺)」が有名だが、他にも彼らの住居跡や死者を祀った墓所がいくつも残されている。今回ご紹介する「MAUSOLEOS DE REVASH(レバッシュの霊廟)」もその一つ。断崖絶壁の裂け目に造られた、チャチャポヤスの空中墳墓だ。

標高2800m。渓谷を一望する岩山の霊廟

写真下に見えるトタン屋根は、ウトゥクバンバ川に架かる橋。その奥の緑に覆われた山をひたすら登っていく。写真上、白い雲に覆われた辺りに、霊廟を擁する断崖がそびえている 写真下に見えるトタン屋根は、ウトゥクバンバ川に架かる橋。その奥の緑に覆われた山をひたすら登っていく。写真上、白い雲に覆われた辺りに、霊廟を擁する断崖がそびえている

チャチャポヤスの町を出発し、ウトゥクバンバ川に沿って南下すること約2時間。対岸に、太古の地層をナイフで剥いたような断崖絶壁が見えてくる。緑に覆われた山裾を見下ろすようにそびえるその崖は、標高およそ2800m。幾重にも重なる石灰岩の地層が、気まぐれな大地の隆起に合わせうねりながら横たわるさまは圧巻だ。断崖に臨む何の目印もない山道に、「REVASH 4Km」と書かれたオレンジ色の看板がポツンと置かれている。ここが霊廟への入り口だ。看板脇の砂利道を下り、ウトゥクバンバ川を越え、崖を目指してひたすら山道を登っていく。馬で登ることもできるので、希望者はあらかじめ旅行代理店で手配しておこう。

赤く彩られた、死者たちの終の住処

今にも岩に押しつぶされそうな家型墳墓 今にも岩に押しつぶされそうな家型墳墓

山道を1時間ほどかけて登っていくと、行く手を阻むかのように立ちはだかる巨大な崖の裂け目に、埋め込むように造られた家型の墳墓群が見えてくる。これが「レバッシュの霊廟」だ。墳墓群は2ヶ所ある。向かって右側には、完全に崩れ落ちたものも含め8つの墓が並び、外壁を彩るレンガ色の塗装が今も色鮮やかに残っている。左側の墳墓は、崩れたものを含めて5つ。うち1つは3層構造になっている。墓の素材は、小石を混ぜた泥製のモルタルなど。壁には四角やT字、十字型の小窓や窪み(ニッチ)が配され、側面には内部へと繋がる通路が設けられている。死者へのメッセージだろうか、断崖にも動物の姿やさまざまな幾何学模様が力強いタッチで描かれている。

未だ多くの謎に包まれたまま

崖に向かって左側の墳墓群。墓だけでなく、周囲の壁にもさまざまな絵が描かれている 崖に向かって左側の墳墓群。墓だけでなく、周囲の壁にもさまざまな絵が描かれている

ペルー通商観光省(Mincetur)によると、1948年の発掘では少年のミイラを包んだファルドと11人分の成人の骨、布片や皮、羽飾り、櫛、木と骨で作られた首飾り、楽器、土器、網などが発見されたそうだ。ご多分に漏れずこの遺跡も盗掘者の被害にあっているため、詳しいことはほとんど分かっていない。しかし、地域一帯を見下ろすこの断崖に祀られた人々が、特別な地位に就いていたことだけは想像できよう。大地を離れ、より高い場所から永遠に雲上の世界を仰ごうとしたチャチャポヤスの人々。レバッシュは、彼らの死生観がよく現れた美しい霊廟だ。この空中墳墓は、2003年4月からペルーの国家文化遺産に指定されている。

【関連情報】

馬の背に揺られながら、雄大な景色を楽しもう 馬の背に揺られながら、雄大な景色を楽しもう

■MAUSOLEOS DE REVASH/レバッシュの霊廟
チャチャポヤス市内から南に約60km、車でおよそ2時間半。
チャチャポヤス市内から、レイメバンバ博物館見学とセットになった日帰りツアーが出ている。
馬を希望する場合は、事前に旅行代理店に依頼しておくこと。
未舗装の急斜面を上り下りするため、雨季は足元に注意。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2014/08/10)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて

 

キーワードで記事検索

検索