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海外現地発ガイド通信

ラテンアメリカ最古の公共墓地、プレスビテロ・マティアス・マエストロ


掲載日:2015/02/01 テーマ:観光地・名所 行き先: ペルー / リマ

タグ: 街歩き 建築 歴史


200年以上の歴史を持つ美しい公共墓地

歴史的価値の高いモニュメントや墓が残るプレスビテロ・マティアス・マエストロ墓地 歴史的価値の高いモニュメントや墓が残るプレスビテロ・マティアス・マエストロ墓地

スペイン統治以降、ペルーでは死者の亡骸は教会や修道院の墓所、もしくはカタコンベ(地下墓地)に埋葬するのが一般的だった。しかし、その後リマの人口は増加の一途をたどり、埋葬スペースに限界が見えてきた。そこで当時の副王ホセ・フェルナンド・デ・アバスカル・イ・ソウサは、リマ旧市街東のバリオス・アルトス地区にアメリカ大陸初の公共墓地を造るよう命じる。その計画を担ったのが、建築士であり画家や作家としても才能のあったカトリック司祭、マティアス・マエストロ。1808年5月31日に完成したその墓地は、彼の名をとって「CEMENTERIO PRESBITERO MATIAS MAESTRO(プレスビテロ・マティアス・マエストロ墓地)」と名付けらた。現在は野外博物館として一般公開されている。

画期的な埋葬方法に当時は戸惑いも

19世紀末に起こったペルー・ボリビア対チリの戦争(太平洋戦争)の英霊たちを祀った地下墓地 19世紀末に起こったペルー・ボリビア対チリの戦争(太平洋戦争)の英霊たちを祀った地下墓地

20ヘクタールの広大な墓地には、ペルー歴代大統領や著名人たちが眠る美しい霊廟や記念碑が数多く建てられている。一方、一般市民用の墓はシンプルで無駄がなく、まるでカプセルホテルのよう。四角い建物に整然と設けられた横穴に棺を収め、入り口を漆喰で閉じるというスタイルだ。しかし、当時の人々は死者を教会以外の場所に埋葬することをよしとせず、この墓地が完成した後も教会の墓所やカタコンベを利用し続けたという。それまでにない埋葬方法に戸惑いを隠せなかったのだろうか、新墓地の利用者があまりに少なかったため、10数年後には「カタコンベの使用を禁止する法律」が発布されたそうだ。

奇跡を起こす少年リカルディート

いつも花の絶えないリカルディート少年の墓 いつも花の絶えないリカルディート少年の墓

ペルー史上高名な人々が数多く眠るプレスビテロ・マティアス・マエストロ墓地。その中で、墓守が「ここが最も人気のある墓だ」と教えてくれたのが、「ニーニョ・リカルディート」と呼ばれる少年の墓。1893年に6歳で早世したリカルド・メルキアデス・エスピエル少年の像に祈りを捧げると、さまざまな奇跡が起きると言われている。「健康になった」「仕事が見つかった」とその内容は色々で、墓石後方の壁にはリカルディートに奇跡を授かったという人々のプレートが数多くはめ込まれている。もちろん強い信仰心があってこその奇跡だろうが、異邦人が相手でも旅の無事くらいは聞き入れてくれるに違いない。

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日中はどうということのないこれらの銅像も、ライトアップされたらさぞや面妖に映るだろう 日中はどうということのないこれらの銅像も、ライトアップされたらさぞや面妖に映るだろう

かつてラテンアメリカ一美しいと言われたこともあったと聞くプレスビテロ・マティアス・マエストロ墓地だが、その後敗戦や世界恐慌、テロリストの横行などさまざまな不幸に見舞われ、往年の面影はない。しかし現在リマ市がその修復に力を入れ、観光客を呼び戻そうとしている。日中の見学はもちろん、毎週木・金・土曜にはリマ市セントロ発のナイトツアーを催行。ライトアップされた霊廟の妖しげな美しさを楽しめるとあって、怖いもの好きの若者に人気だ。今が夏まっさかりのリマ、涼しい夜を過ごすにはもってこいのツアーだ。

【関連情報】

一般市民の墓。カプセルホテルのような整然とした小部屋の中に、遺体が一体ずつ眠っている 一般市民の墓。カプセルホテルのような整然とした小部屋の中に、遺体が一体ずつ眠っている

■CEMENTERIO PRESBITERO MATIAS MAESTRO/プレスビテロ・マティアス・マエストロ墓地
住所:JR. ANCASH 1611 BARRIOS ALTOS - LIMA
開園:8:30〜17:00
入場料:大人7ソレス(約260円)
ナイトツアー:毎週木・金・土曜日開催(変更の可能性あり)
チケット売り場:JR. PUNO 228 CENTRO HISTORICO DE LIMA(要・事前購入)
チケット:大人20ソレス(約740円)、子供10ソレス(約370円)

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2015/02/01)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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