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海外現地発ガイド通信

新生「天野織物博物館」


掲載日:2015/06/25 テーマ:美術館・博物館 行き先: ペルー / リマ

タグ: 素晴らしい 博物館 美しい


アンデス文明の織物に特化した世界で唯一の専門博物館

鳥やネコ科動物、ヒトの特徴を併せ持つパラカス期の神。2000年以上前のものとは思えない色鮮やかさだ 鳥やネコ科動物、ヒトの特徴を併せ持つパラカス期の神。2000年以上前のものとは思えない色鮮やかさだ

アンデス文明ファンなら誰もが知っているであろう、リマの天野博物館。2009年6月1日のペルーガイド記事でもご紹介した同館が、去る5月18日「MUSEO TEXTIL PRECOLOMBINO AMANO(天野織物博物館)」として生まれ変わった。布や織物をテーマにした博物館は世界にいくつかあるが、アンデス文明に特化した専門博物館としては他に類をみない。また、以前は事前予約ツアーに参加することが見学の要件だったが、このリニューアル以降は他の博物館同様、個人で自由に見学できる。古代アンデスの織り一筋一筋をじっくり堪能したい向きには、まさに朗報と言えるだろう。

アンデス文明の貴重な織物を8000点以上も所蔵

貴重な織物の退色を避けるため、館内の照明は相当落とされている 貴重な織物の退色を避けるため、館内の照明は相当落とされている

在秘日本大使館と住友金属鉱山株式会社の後援で、大々的にリニューアルされた天野織物博物館。以前は2つだった展示室も、6つに分け拡大された。イントロは世界の織物についての解説から。ペルーでは、1万年前に作られたイグサ科植物フンコのバスケットや、7000年前のコットン製の籠が発見されているそうだ。続いて、アンデス文明各時代の織物展示が始まる。約4500年前の素朴な編み物からチャビンの高度な織物へ、さらにパラカスやナスカ、ワリ、チムー、インカの織物へと展開していく。中にはシウアスやチュキバンバといったあまり耳慣れない文化の希少な織物もあり、とても個人のコレクションとは思えない。故・天野芳太郎氏の類い稀なる眼力とその収集力には、本当に驚かされる。

故・天野氏が愛したチャンカイの部屋も

ストレージ内に収められたチャンカイの織物は必見! ストレージ内に収められたチャンカイの織物は必見!

天野芳太郎氏が最も愛したチャンカイ文化の織物は、特別展示室「Sala Yoshitaro Amano(天野芳太郎ホール)」にまとめられている。壁に掲げられた数々の織物や編み物。その美しさと完成度の高さには、思わず溜息が漏れるだろう。天野芳太郎ホールにある多数のストレージには、まだ見ぬチャンカイのお宝たちが大切に保管されている。この収蔵品は、有料のガイドツアーでのみ見学可能だ。他にも、ホログラフィを使ったバーチャル試着システムが近く導入されるという。素朴ながら、繊細で美しいチャンカイの衣装を身にまとうチャンス。これはぜひ体験してみたい。

現代技術をもってしても再現不可能と思えるほど、細やかなパラカス期の織物たち。付属の拡大レンズでじっくり見てみよう 現代技術をもってしても再現不可能と思えるほど、細やかなパラカス期の織物たち。付属の拡大レンズでじっくり見てみよう

その他、染色に使われた天然素材や、色彩のグラデーションが美しいアルパカの毛糸玉、素朴な造りの機、糸巻といった織物の基本素材や道具を展示した部屋もある。天野オリジナル・ビデオも公開されているので、ソファーでくつろぎながら織物の世界に浸ってみてはいかがだろうか。博物館1階には、ペルーを代表するアルパカ毛ニットのブランド「ソル・アルパカ」が出店。今後はカフェテリアも開設される予定だ。現在館内の解説表記は英語とスペイン語のみだが、日本語にも対応していきたいとのこと。最新情報については、フェイスブック公式ページで随時広報される。新生「天野織物博物館」、今後の進化が楽しみなミュージアムだ。

【関連情報】

閑静な住宅街に佇む天野織物博物館 閑静な住宅街に佇む天野織物博物館

■MUSEO TEXTIL PRECOLOMBINO AMANO/天野織物博物館
住所:CALLE RETIRO 160, MIRAFLORES - LIMA
電話:(01) 441-2909(受付は内線11番)
開館:火〜日曜、10:00〜17:00
フェイスブック公式ページ:https://www.facebook.com/museotextilamano
入場料:30ソレス(写真撮影可/フラッシュ禁止)
ガイドツアー(スペイン語・日本語/1ツアー10人まで同料金)
:館内展示物の詳細な説明/30ソレス
:に加え、「天野芳太郎ホール」内ストレージの織物を閲覧/50ソレス
※日本語ガイドは事前予約が望ましい。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2015/06/25)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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