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海外現地発ガイド通信

リマ唯一の地下遺構が見れるボデガ・イ・クアドラ博物館


掲載日:2015/08/19 テーマ:美術館・博物館 行き先: ペルー / リマ

タグ: ロマン 遺跡 珍しい 博物館 歴史


250年以上も埋もれていた植民地時代の遺構

展望台から眺めたリマ唯一の考古学的地下遺構の様子 展望台から眺めたリマ唯一の考古学的地下遺構の様子

リマに現存する唯一の考古学的地下遺構が見学できる「EL MUSEO DE SITIO BODEGA Y QUADRA(ボデガ・イ・クアドラ博物館)」。この都市遺構は、2003年に始まったリマ都市再開発計画の最中に発見・発掘されたもので、植民地時代初期の16世紀末から、リマとカリャオに壊滅的な被害をもらたした1746年10月28日の大地震までに造られたと考えられている。震災後、この辺りは埋め立てられ、その後1748年から1864年までファン・フランシスコ・デ・ラ・ボデガ・イ・クアドラとその一族が所有。そのため、「ボデガ・イ・クアドラ博物館」と命名された。ファン・フランシスコは、北西海路の発見に寄与したペルー人航海士として有名だ。

時の流れを伝える出土品

色鮮やかな食器が、往時の華やかなりし日々を伝えている 色鮮やかな食器が、往時の華やかなりし日々を伝えている

2012年11月にオープンしたこの博物館は、2つのエリアで構成されている。「PLATAFORMA 01(プラットフォーム01)」と呼ばれる入り口すぐの建物は、長い間放置されていた古い屋敷を修繕し、19世紀当時の姿に再現したもの。2階建ての各部屋には、敷地内から出土した食器や日用品、装飾品、スペイン製の色鮮やかなタイル、靴の木型のほか、古い地図や当時の様子を伝える風刺画などが展示されている。17世紀と20世紀初頭のリマ市街図を比較すると、拡大していくリマの様子が分かって面白い。また世界遺産セントロ歴史地区にオープンしただけあって、解説をスペイン語と英語で表記するなど、外国人旅行者にも配慮した展示になっている。

植民地時代のリマの街を歩いてみよう

全体像を表したボデガ・イ・クアドラ博物館の模型 全体像を表したボデガ・イ・クアドラ博物館の模型

博物館の奥、北側エリアが地下遺構のある「PLATAFORMA 02(プラットフォーム02)」だ。プラットフォーム02の地面が、今より建物一階分近くも低いことに驚くだろう。ここでは地面に丸石を敷き詰めた「RECINTO(境内)」や古い壁、井戸やいくつかのアーチといった遺構を見学することができる。また発掘調査と古い文献から、この辺りには屠殺場と肉の解体場があったことも確認されたそうだ。プラットフォーム02の最北端は、リマック川の氾濫を防ぐための防壁の跡。埋め立てや護岸工事が進んだ現在、リマック川の河岸はここから1kmほど北方に移動したが、当時はこのすぐ近くまで川が流れていたようだ。

一つの自然災害が、街や歴史を大きく変える

市民が集まる井戸の周りにも、石畳が敷かれていた 市民が集まる井戸の周りにも、石畳が敷かれていた

石畳が美しい立派な街並みが広がっていたにも関わらず、それを埋めてしまったという事実から、1746年10月28日の地震がもたらした被害が、いかに甚大であったかが想像できる。この地震で、リマを囲んでいた城壁(2010年1月10日のガイド記事「中世のリマを彷彿させるパルケ・デ・ラ・ムラヤ」を参照)も大きく崩れてしまった。一方で、この地震にも耐えた奇跡のキリスト像「SEN~OR DE LOS MILAGROS(セニョール・デ・ロス・ミラグロス)」を称えるペルー最大規模の宗教行事が行われるようになった。こうした歴史を踏まえつつこの博物館を見学してみると、さらに面白いのではないだろうか。

【関連情報】

大統領宮殿の東側、デサンパラードス駅の並びにあるボデガ・イ・クアドラ博物館 大統領宮殿の東側、デサンパラードス駅の並びにあるボデガ・イ・クアドラ博物館

■EL MUSEO DE SITIO BODEGA Y QUADRA/ボデガ・イ・クアドラ博物館
住所:Jr. Ancash 213 Centro de Lima
営業:火〜日曜/9:00〜17:00
入場料:無料

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2015/08/19)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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