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海外現地発ガイド通信

伝統工芸と神秘の儀式 アマゾン先住民の村を訪ねて


掲載日:2020/09/27 テーマ:観光地・名所 行き先: ペルー / リマ

タグ: お土産 たのしい ふれあい 珍しい


アマゾン先住民“シピボ−コニボ”が暮らすサン・フランシスコ村

都会の喧騒とは対照的な、穏やかでゆったりとした時間が流れるサン・フランシスコ村 都会の喧騒とは対照的な、穏やかでゆったりとした時間が流れるサン・フランシスコ村

ペルー中東部に位置するウカヤリ州の州都プカルパは、アマゾン河の上流ウカヤリ川の西岸に広がる人口約37万人の中核都市。中心部から車を乗り継ぎ約17km北西へ向かうと、アマゾン先住民「SHIPIBO-CONIBO(シピボ−コニボ)」が暮らす「COMUNIDAD NATIVA SAN FRANCISCO(サン・フランシスコ先住民集落)」にたどり着く。シピボ−コニボはウカヤリ川流域に広く分布する先住民の名称で、この辺りもかつては6家族ほどの同族が暮らす小さな村だったという。1914年、フランシスコ修道会の宣教師エンリケ・フェリペ・ラケ神父がこの村を訪問、彼らをカトリック信仰へと導いた。それまで女性は腰布だけといういで立ちだったため、宣教師の指導により現在のようなカラフルなブラウスを身を覆うようになったそうだ。今回は伝統工芸と神秘的な儀式で有名なシピボ−コニボの村を紹介する。

雨期か乾期かで異なるアクセス方法

国内で確認された68種族の中でも比較的大きなグループを形成するシピボ−コニボ 国内で確認された68種族の中でも比較的大きなグループを形成するシピボ−コニボ

「サン・フランシスコ村」の名で知られるこの集落は、ウカヤリ川の支流が分断されてできたヤリナコチャ湖の西側に位置している。伝統的な生活様式を維持しつつ、近代社会の利便性をもうまく取り入れるシピボ−コニボの人々。ナチュラルで逞しいその暮らしを垣間見れるとあって、特に若い世代から注目を集めている。村へのアクセスは雨期ならヤリナコチャ湖をボートで1時間、乾期なら陸路を乗り合いタクシーで約20分と季節によって異なるため、先ずは現地での状況確認が必要だ。時間的には陸路のほうがはるかに速いが、赤土を突き固めただけの未舗装路は砂ぼこりがひどく、ひとたび雨が降るとすぐぬかるんでしまう。プカルパからの日帰りも可能だが、スケジュールには余裕を持って出かけよう。

シピボ−コニボの伝統工芸「泥染め」

伝統工芸「泥染め」の作業風景を見せてくれたシピボ−コニボのテレサさん 伝統工芸「泥染め」の作業風景を見せてくれたシピボ−コニボのテレサさん

さっそく村を散策してみよう。森を切り開いただけのだだっ広い道の両側に、藁でふかれた素朴な屋根の家が並んでいる。中には高床式のものや、壁に不思議な幾何学模様を描いたものなど個性的な家屋もあって興味深い。いずれも質素な造りだが清潔に保たれており、村人の心の余裕を感じさせる。この幾何学模様はシピボ−コニボ独自のデザインで、彼らの伝統工芸である泥染めや土器などにも描かれている。泥染めを作るのは女性のみ。その技は母から娘へと代々受け継がれていくが、複雑な模様は見本があるわけではなく、自然と脳裏に浮かび上がってくるのだそうだ。民芸品・工芸品は彼らの貴重な収入源。村には土産物屋もあるので、ぜひ何かの形で支援してもらいたい。

アマゾン先住民の伝統儀式と幻覚を呼ぶ「アヤワスカ」

アマゾン各地で行われる「アヤワスカ」を使った儀式(この画像はイキトスのもの) アマゾン各地で行われる「アヤワスカ」を使った儀式(この画像はイキトスのもの)

アマゾン先住民の村々では、21世紀の今も祈祷師による民間療法が日常的に行われている。その代表格がアヤワスカと呼ばれる蔓性植物と、複数の薬草を煮だして作る液体「アヤワスカ」を使った治療だ。この液体には強力な幻覚作用があり、熟練した祈祷師のもと正しい手順で服用すると、「ビジョン」と呼ばれる神秘的な映像が頭の中に浮かんでくるという。アヤワスカを使った儀式には精神の開放または沈静を促す効果があるとされ、薬物やアルコールの依存症にも有効と言われている。サン・フランシスコ村には長期滞在者用の施設もあり、神秘的な儀式で病を克服したいという人が後を絶たない。太古の昔から森に生き、自然とともに暮らしてきたシピボ−コニボの人々。サン・フランシスコ村訪問の際には、先住民の文化や伝統に敬意を払い、彼らの生活圏にお邪魔させてもらうという謙虚な気持ちを忘れずに。

【関連情報】

サン・フランシスコ村でのお土産は、泥染めや刺繍のほか、木の実のアクセサリーや置物もオススメ サン・フランシスコ村でのお土産は、泥染めや刺繍のほか、木の実のアクセサリーや置物もオススメ

■COMUNIDAD NATIVA SAN FRANCISCO/サン・フランシスコ先住民集落
行き方:雨期/ヤリナコチャ湖をボートで約1時間
乾期/陸路を乗り合いタクシーで約20分
■PUCALLPA/プカルパ
行き方:リマから飛行機で1時間15分

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/09/27)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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