時間がないが、ナスカに行きたい!

「ペルーの観光といえばマチュピチュ!」という人が大半でしょうが、いえいえ、何か忘れちゃいませんか? そう「ナスカの地上絵」です。世界遺産にも登録されているこの地上絵を、ペルーに行ったら絶対見ようと前から決めていました。しかし2014年の夏、70日に及ぶ南米旅行も最後に近づいたペルーのクスコで、もう南米を発つ日までほとんど時間がないことに気づきました。6日後にはリマから南米を出る飛行機に乗るのです。そこでクスコから夜行バスでアレキパへ行き、一泊してまた夜行バスでナスカへと思っていたのですが、意外に見どころが多かったアレキパで2泊してしまい、ナスカに宿泊する時間がなくなってしまいました。そこでナスカに朝着いたら泊まらずにそのまま観光し、午後はイカ(ワカチナ・オアシス)に移動という強行軍のスケジュールになったのです。

南米の世界遺産「ナスカの地上絵」をセスナで遊覧飛行。しかし… その1 南米の世界遺産「ナスカの地上絵」をセスナで遊覧飛行。しかし… その1

飛行機酔いが心配で、あきらめかける

実はナスカに着くまでに、かなりナスカの観光意欲は萎えていました。地上絵を見るには空中からしかなく、それにはセスナの遊覧飛行に乗るしかありません。お金がかかることはもちろんなのですが、旅の途中で“飛行機酔いがひどい”といろいろな人から聞いたからです。会う人会う人が、みな「酔って大変だった」とか、「吐いた人がいた」とか言うもので、だんだん心配になって来たのです。それでも、その一ヵ月前にセスナに乗ったベネズエラのエンジェル・フォールではまったく酔わなかったので、何とかなると思っていました。

夜行バスでナスカに到着。たちまち客引きが

ところが、アレキパからナスカへの夜行バスの運転手がやたらにブレーキをかけるタイプで、私にしては珍しくバス酔いしてしまったのです。こんなにバス酔いするのは10年ぶりぐらい。そんな状態でナスカの町に着いたのが朝7時半でした。寝不足と気分が今ひとつなことから、どうしようかなと思いながらバスを降りたところに、10人ほどの客引きが一斉に押しかけてきました。みな旅行会社の人たちで、「今日は晴れているから乗るなら今だ!」と遊覧飛行の誘いをかけてきます。確かに天気は「乗るなら今」と感じさせるような快晴でした。天気はいつ変わるかわかりません。明日が晴れるとは限らないのです。そこで勧誘の人のうちのひとりと交渉することにしました。

遊覧飛行の料金交渉開始!

この人たちは、航空会社とのいわば仲介業者です。しかし空港に直接行けばもっと安く乗れるかどうかも、よくわからないので、まずは旅行会社のデスクへ行くことにしました。連れて行かれたのは、ナスカの町の中心のアルマス広場に面した、ガイドブックにも載っている中級ホテルの中でした。デスクひとつの旅行会社で、「飛行機の大きさによって値段が違うので、高いがなるべく小さい飛行機に乗った方がいい」と高い値段のものをすすめてきます。後でわかったのですが、ここでの機体の大きさ交渉はあまり関係なく、最終的には航空会社が乗客の数や空いている機体に応じて、飛行機のサイズを決めていたようです。(その2に続く)