予想より高かったセスナ料金

ガイドブックには、遊覧飛行はひとり95〜130ドルぐらいが相場とありますが、旅行会社の最初の言い値は170ドル。夜行明けで疲れていたことや、早く観光して午後は移動しないと次の町へ行けないこともあり、結局140ドル(約15000円)で手を打ちました。空港への送迎と、荷物の預かりも含みます。すると、もう30分後に飛行場への車が迎えに来るというのです。早い! 荷物はそのホテルに置かせてもらい、朝食を近くで簡単にすませ、8時半に来るという出迎えを待ちました。空きっ腹でも飛行機酔いをするかなと思ったからです。

南米の世界遺産「ナスカの地上絵」をセスナで遊覧飛行。しかし… その2 南米の世界遺産「ナスカの地上絵」をセスナで遊覧飛行。しかし… その2

バスターミナルほどの小さなナスカ空港

出迎えのタクシーは、私と途中からリトアニアから来たという3人家族を乗せ飛行場へ。町から10分ほどにある小さなナスカ空港には、7〜8社ほどの航空会社のカウンターが並んでいました。私たちの航空会社は、その中でも一番小さそうなところ。航空会社といっても他都市と結んでいる訳ではないので、カウンターの様子はバス会社とそう変わりません。「9時半にフライトだよ」と言われ、そのまま空港で待ちます。その間も、バス酔いの気分はなかなか治りません。緊張もしていたのでしょう。だんだん「このまま飛ばなければいいかな」というぐらいの気持ちになりました。

待ち時間に、どんどん気が滅入ってくる

待合室で待っている間、日本人のグループがフライトから帰って来て、迎えのバスを待っていました。そのなかには、明らかにグッタリして座り込んでいる年配の女性がいます。「どうでした?」と聞くと、その友人らしき人が、「けっこう酔いますよ」と答えました。いくつかの地上絵を見るのですが、それぞれで旋回して両側の座席の人に見せるので、酔ってしまうと言うのです。「ちゃんと見られたのは最初の3つぐらいだったわ」と具合が悪くなった女性が言いました。待合室に戻ると、リトアニア人のお父さんが、いくら払ったか聞いてきます。「140ドル」と答えると、「そうか。俺たちは110ドルだった」とうれしそうに言います。どうやらもう少しねばった方が良かったようです。

いよいよ、離陸。最初の地上絵へ

やがて名前を呼ばれて滑走路へ。乗るのは先ほどのリトアニアの3人家族との合計4人です。セスナは6人乗りで、前に機長と副操縦士が座り、副操縦士が出発前に遊覧飛行の説明を簡単にします(英語)。「今回見る地上絵は全部で12です。旋回するので、両サイドの人が見えますよ。地上絵がどこにあるかわからなかったら、翼の真下あたりを見てください。時間は40分ほどです」。その後はすぐに離陸です。ふわりと機体が浮かび、セスナ機は地上高く舞い上がりました。眼下はほとんど草木がない、乾燥地帯です。雲ひとつない快晴で、遠くまで良く見渡せます。気分も今のところ大丈夫です。10分ほどで最初の地上絵の「クジラ」の上に到着しました。(その2につづく)