インカの都クスコの北にある、遺跡が点在する谷

空中都市と言われるマチュピチュ観光の起点となるペルーの古都クスコ。ここには一年中、世界中から多くの観光客がやってきます。そのため町のいたるところに旅行会社があり、さまざまな現地発ツアーを開催しています。その中でも私が気になったのが、「聖なる谷ツアー Sacred Valley Tour」でした。クスコから北へ数十km離れたウルバンバ川沿いにあるウルバンバ渓谷は、クスコがスペイン軍に陥落した後、インカ軍の拠点になった場所で、興味深いインカの遺跡が点在しています。そのため、「聖なる谷」と呼ばれているのです。ただし、見どころは点在しているので、公共バスなどを使って回ると何日もかかってしまいます。そこで、こうした1日ツアーが人気なのです。

クスコ発、インカの「聖なる谷」周遊ツアー その1 銀製品と市の村ピサック クスコ発、インカの「聖なる谷」周遊ツアー その1 銀製品と市の村ピサック

最初はいきなりシルバーショップ(笑)

私が申し込んだツアーバスは、朝9時にクスコを出発しました。4、50人乗りほどの大型バスです。ガイドの説明はスペイン語と英語で行われます。乗客の2/3は、スペイン語を話すラテンアメリカからの観光客でした。最初に向かうのは北30kmにある遺跡ピサック。バスは1時間ほどで、この遺跡のふもとのピサック村に到着しました。しかし山の上の遺跡にはすぐには行かず、まずは村にある一軒のシルバーショップに案内されます。「いきなり買い物か!」と思いましたが、ここピサックはインカ時代から職人たちが細かい銀製品を作っていた“銀製品の村”として有名なのだそうです。アクセサリー製作の実演を見せた後、ショッピングタイムへ。アジアではおなじみの光景なのですが、みなさんがけっこう買っているのに驚きました。この1日ツアーは遺跡観光が中心なので、男性につき合わされてやって来た女性たちが楽しめるのは、最初のこの場所ぐらいだからかもしれませんね。

市でにぎわうピサック村

ピサックはまた、大きな“市”が開かれる村としても知られています。民芸品を扱う市や日用品を扱う市が曜日によってあり、シルバーの購入に興味ない人はそちらへ足をのばせばいいでしょう。道端に台が置かれ、インディヘナの人々が、その上にアンデス柄の織物やアルパカの毛織物、小さな民芸品などを並べて売っています。いくつもツアーバスが停まり、この時間は観光客でとてもにぎわっていました。食料品では、ジャガイモの種類がとても多いことが印象的でした。さて、シッョプ滞在は30分ぐらいの予定が女性パワーで45分にのび(笑)、ようやくバスは丘上のインカ遺跡に向けて出発しました。(その2に続く)