アメリカの絶景といえば、まさにここ!

アメリカ南西部に、すばらしい大自然の景観が見られる「グランドサークル」と呼ばれるエリアがあります。日本では見ることができないダイナミックな自然が魅力で、多くの見どころがありますが、その中でもっとも有名なのが「グランドキャニオン」でしょう。峡谷の幅は6〜29km、全長は400kmを超え、はるか下を流れるコロラド川までの峡谷の深さは、平均1200mもあります。まさにアメリカを代表する絶景といっていいでしょう。

「アメリカの絶景」といえば、やはりここ。グランドキャニオンです! 「アメリカの絶景」といえば、やはりここ。グランドキャニオンです!

地球の歴史を刻んだ断崖

このような大峡谷は、いったいどうやって形成されたのでしょうか。まず7000万年前にコロラド台地(高原)が隆起し始めます。長い年月をかけて周囲から1000メートル以上も台地が持ち上がっていきました。次に、気候変動によりコロラド川による浸食が始まりました。かつてはその浸食が始まったのは600万年前ほどと考えられていたのですが、最近の研究ではもっと古い数千万年前からとされています。ともあれ、川が台地を削り、深い峡谷が長い時間をかけて形成され始めました。さらに500万年ほど前から浸食のスピードが増し、120万年前にはほぼ現在の姿になったようです。断崖に見える地層ですが、下の方は数億年前のものだとか。つまりこの峡谷を見ることは、地球の長い歴史を見ることでもあるのです。

観光の中心はサウスリム

グランドキャニオンは1919年に国立公園になり、1979年には世界遺産にも登録されました。アメリカでも人気の観光地で、しかもラスベガスから日帰りでも訪れることができることから、多くの観光客を集めています。観光客の9割が訪れるのは南側の「サウスリム」。ここのビレッジには多くのホテルやロッジがあり、無料循環バスで16か所の展望台に行くこともできます。ラスベガスからサウスリムへは車で5時間ですが、日帰りで行く場合は時間を短縮できる飛行機を使ったツアーのほうがいいでしょう(半日ツアー)。とはいえおすすめは、このサウスリムでの宿泊です。日の出や日の入りの時間に展望台に行き、太陽の光が峡谷を染め上げていく姿は、一度は見ておくべきでしょう。サウスリムには空港があり、シーニック航空がラスベガスから定期便を飛ばしています(所要75分)。(後編に続く)