砂漠の中の現れた黒いピラミッドの正体は?

ラスベガスの見どころやホテルを紹介するシリーズ。今回はニュー・フォーコーナー南側にある「ルクソール」を紹介しましょう。このホテルの本館にあたる漆黒のピラミッド自体が、すでにラスベガスの名所といってもいい存在感を放っています。ホテルのオープンは1993年。すでにエクスカリバーはオープンしており、この年、MGMグランド、トレジャーアイランドなどもオープン。テーマホテルブームが時代のトレンドで、ラスベガスがファミリー層を取り込もうとしていた時期です。そしてそれを象徴するホテルとして、このルクソールが開業しました。

写真で見るとそれほど大きく感じませんが、それは周囲に比較するものがないから! 写真で見るとそれほど大きく感じませんが、それは周囲に比較するものがないから!

エジプトのルクソールには、ピラミッドはない?

しかしなぜ、テーマが「古代エジプト」なのか。当時すでにラスベガスには、古代ローマをテーマにした「シーザース・パレス」、中世ヨーロッパをテーマにした「エクスカリバー」、カリブの海賊をテーマにした「トレジャーアイランド」などのホテルがオープン、あるいは計画されていたので、同じ流れで家族連れにも親しみやすいテーマに、古代エジプトが選ばれたのかもしれません。それに「ピラミッドパワー」が70、80年代にブームになっていたので、カジノでの運気の上昇にもかけたのでしょうか。ちなみにホテル名の「ルクソール」は、古代エジプトの都テーベの現在の名。この都市はナイル川中流域にありますが、このホテルのシンボルとなっているピラミッドとスフィンクスは、実はナイル下流域カイロ郊外のギザと、全然別な場所にあります。まあ、そんな大雑把なところが、ラスベガスというかアメリカらしいところですが(笑)。

巨大なピラミッドの中がホテルに!

さて、このホテルの一番の売りは、何といっても本館にあたるピラミッドにつきるでしょう。このピラミッドの高さは約106メートル、30階建てという大きなもので、エジプトのギザにある本物のクフ王のピラミッドは高さ138メートルですから、その8割ほどの大きさがあることになります。外観が黒一色なので写真で見るとその大きさはわかりにくいのですが、実際に近づいていくとその大きさに圧倒され、内側に入って見れば、まるでSF映画の世界を感じるはずです。さあ、スフィクンスとオベリスクが建つ、神殿風の正面玄関から中に入ってみましょう!(後編に続く)