エリアごとに街の雰囲気が異なるニューヨーク

大都市の観光は、例えば「東京」といっても、実際には「新宿」や「上野」と言ったエリアに分かれ、街の雰囲気も異なれば、その間もけっこう離れています。ニューヨークの中心マンハッタンも様々なエリアに分かれ、やはり街の雰囲気も異なるのですが、私が好きなのはグリニッジビレッジからイーストビレッジのあたり。ニューヨーク大学があり、ビジネスではなくインテリジェンスやアートの香りがする地域です。私が初めてニューヨークに行った時もこのグリニッジビレッジに泊まりました。博物館や美術館があるわけでもなく、また特に大きな見所がある場所でもないのですが、なんとなく自由な雰囲気がいいんですよね。今回は、そのグリニッジビレッジを紹介します。

高層ビルがないので、落ち着いて街歩きができるグリニッジビレッジ 高層ビルがないので、落ち着いて街歩きができるグリニッジビレッジ

グリニッジビレッジはどこにある?

グリニッジビレッジがあるのは、マンハッタンの中心よりやや南。劇場街があるブロードウェイからは南へ2km強、ワールドトレードセンターがあるロウアーマンハッタンからは北へ3kmほどの場所です。チャイナタウンからは1kmほど北で、ブティックが多いソーホーや似た雰囲気のイーストビレッジに隣接しており、そのあたりは徒歩で移動できる範囲です。碁盤の目状に道が交差しているマンハッタンですが、このグリニッジビレッジは斜めに道が横切ったりと、ちょっと複雑になっています。また道が細い裏通りも多いですね。ランドマークになるのは、「ワシントンスクエア」と呼ばれる広場です。

初期のグリニッジビレッジは、その名の通り“村”だった!

歴史を調べてみると、ニューヨークの初期の中心部は現在のロウアーマンハッタン(ワールドトレードセンターがあるエリア)で、そこから北に3kmにあるグリニッジビレッジ付近は、17世紀にはまだ郊外でした。人口が増えるにつれ、牧草地だったこのエリアは郊外の村(ビレッジ)になります。その時、イギリスにある町の名にちなんで、「グリニッジ村 Greenwich of Village」と呼ばれたようです。やがて18世紀になると、この村は街に飲み込まれていき、住宅街になっていきます。マンハッタンの街は南から北へと拡張していったのですが、グリニッジビレッジの街区が碁盤の目状になっていないのは、都市整備計画が行われる前にすでに街ができていたからですね。そのため、19世紀の古い建物も多いんですよ。(その2に続く)