グランドサークル観光に含まれることもある町、セドナ

アメリカ西南部、アリゾナ州の北部にあるセドナは、人口1万人ちょっとの小さな町ですが、年間250万人が訪れるという人気の観光地です。セドナの町があるのは、グランドキャニオンやモニュメントバレーがあるアメリカ屈指の観光エリア“グランドサークル”からは円の少し外側になってしまいますが、ラスベガス発着のグランドサークルツアーにセドナが含まれることもあります。しかしセドナも美しい自然を残した景勝地であることは確かなのですが、ここにやってくる人たちの目的の多くは、実は景観巡りではありません。それは“癒し”なのです。

あの有名人もやってくる? アメリカ屈指のパワースポット、セドナで心癒されよう(その1) あの有名人もやってくる? アメリカ屈指のパワースポット、セドナで心癒されよう(その1)

昔からの聖地が、ヒッピーカルチャーの注目を集める

セドナが日本で有名になったのは、2010年前後からでしょうか。当時、日本の有名芸能人が滞在したことで話題になり、テレビでもしばしば取り上げられていました。しかしセドナは、アメリカではその前から有名なリゾート地でした。もともとこの地は、ネイティブアメリカンの人々にとって聖地のひとつ。彼らはここを、大地のエネルギーを得られる場所と信じていたのです。19世紀後半になると、白人入植者たちがこの地にやってきて町を築き始めました。とはいえ長い間、町は大きく発展することはありませんでした。それが大きく変わったのは、1960年代末に始まったヒッピームーブメントからでしょう。既存の西欧的価値観から解き放たれ、精神世界に興味を持つ人々が増えてきたのです。そうした人たちが注目したのが、ここセドナだったのです。

アメリカ有数のパワースポットがある町

セドナが注目されるようなったのは、「ボルテックス」と呼ばれるパワースポットが複数ある場所としてでした。「パワースポット」という言葉は、日本では当たり前のように使われますが、実は和製英語のようで、英語では「ボルテックス Vortex」、「エナジー・ボルテックス」と言われることが多いようです。これは「渦」「渦巻き」という意味ですが、そこから転じて「地球のパワーが渦巻く出入口」となり、地球のエネルギーが感じられる場所に使われるようになりました。日本でいう「パワースポット」と同義ということですね。(その2に続く)