思い出に残る自炊のススメ

海外旅行をしていると、ときどき共同キッチンや専用キッチンが付いた宿に泊まることがあるでしょう。そんなときは自炊のチャンス。せっかくだからレストランへ行くのはやめて、地元の市場やスーパーに出かけてみてはいかがでしょうか。市場やスーパーでは、その地域の産物や、そこの人々の日常的な食材が売られているもの。つまり、現地の人の暮らしを垣間見られるいい機会なのです。そして、何か気になるものを見つけたら、自分流に料理して楽しめばいいのです。下手に高いレストランで食べるよりも、おいしくて思い出に残るかもしれません。

ちょっと大変だけど楽しい旅先での自炊。キッチンがある宿で試してみて! ちょっと大変だけど楽しい旅先での自炊。キッチンがある宿で試してみて!

まず道具&調味料をチェック

自炊をしようと決めたなら、キッチンにどんな調理器具や調味料があるかをチェックしておきましょう。包丁とまな板のほかに、フライパンと塩、油があれば炒め物ができますし、加えて鍋があればパスタもできます。自炊は少々面倒に感じられるかもしれませんが、物価の高い国では食費を安くおさえることができ、共同キッチンなら他の利用者との交流も深められます。そしてよい点はそれだけではありません。各地で自炊を体験した私が、思い出に残った自炊について以下に紹介します。

高級食材を好みの味付けに

人口よりも牛のほうが多いといわれるアルゼンチンは、牛肉が非常に安いです。私も何度も厚い肉を焼いて食べましたが、何よりよかったのは、牛タン1本丸ごとが200円以下で売られていたこと。手をかけてビーフシチューにしましたが、絶品でした。また、チリのビーニャ・デル・マールは海産物で有名な町ですが、アナゴやウニ、カニなどを毎日のように買ってきて日本風の味付けで料理。また、フォアグラが安いことで知られるハンガリーでも、購入したフォアグラを宿で調理。ニンニクと塩で炒め、仕上げに醤油をかけてご飯の上にのっけたフォアグラ丼は、舌もとろけそうな味。こんな風に高級食材を安く仕入れて、自分好みの味付けにできるところが自炊のいい点です。

珍しいものを食べられる

レストランでメニュー名を見ても何だか分からずスルーしてしまうような珍味も、自分で購入すれば確実に食べることができます。アマゾン川流域ではヨロイナマズをはじめ、珍しい魚をあれこれ買ってきて楽しみました。また、各種フルーツはもちろんのこと、パンの実も買って焼きましたが、ほくほくとしたイモのような感じでした。先に述べたチリのビーニャ・デル・マールでは、ホヤとフジツボを購入。焼いてもいつまでも動いて気持ち悪かったフジツボとの格闘が、今も鮮やかに記憶に残っています。