スーパーマーケットより市場で買う

スペインでは、いまでも地元の肉屋や八百屋で買い物をする人が大勢います。顔なじみのお店の人とのお喋りを楽しみながら、生ハムを5切れとかトマトを2個とか、その日食べる分だけをちょっとずつ買います。バルセロナには、地区ごとに大きな常設市場があり、肉屋、魚屋、チーズ屋、八百屋、お総菜屋など、ありとあらゆる生鮮食料品を扱う店と、店員や買い物客が利用するバルが入っています。ランブラス通りにある『サン・ジュセップ市場(通称ボケリア)』やカテドラルの近くにある『サンタ・カタリーナ市場』は旅行者にもおなじみで、いつも大勢の人でにぎわっています。

バルセロナから近郊電車に乗って、郊外の町の露天市場に行ってみよう バルセロナから近郊電車に乗って、郊外の町の露天市場に行ってみよう

週に一度の露天市場に出かけてみよう

こうした常設市場のほかに、スペインには週に一度開かれる露天の市場「メルカディージョMercadillo」も各地にあります。屋外なので、人出が多くても開放感があり、まるで縁日の屋台を見てまわるような、わくわくした気分になれます。バルセロナとその近郊でも、週末の露天市場があちこちで開かれているので、日程が合うなら出かけてみるといいでしょう。私が時々でかけるのは、国鉄レンフェの近郊線セルカニアCercaniaでバルセロナから45分ほど南に行った、ビラノバVilanovaの土曜朝市です。

新鮮な野菜や魚を生産者から直接買えます

露天市場の醍醐味は、生産者が直接売りに来る取れたての旬の野菜や果物、自家製の蜂蜜やチーズなどが手に入ることでしょう。ビラノバは地中海沿いの町なので、沖で揚がったばかりの新鮮な魚介も売られています。スペインでは、よほど新鮮でないと魚介を生で食べるのは躊躇してしまいますが、ビラノバで売られている魚は本当に新鮮で、鰹を買ってたたきにして食べたこともありました。何回か同じ店で買うと顔なじみになり、その日のおすすめなども向こうから教えてくれます。日本では馴染みのない魚も、どうやって食べるのか聞くと教えてくれるので、スペイン料理のレパートリーも広がるかも? 私は新鮮な鯵を買って、鯵の開きを自分で作るようになりました。

旅行中でも地元の人に混じってお買い物

旬の野菜や果物はみずみずしくて輝くように美しく、食べてみると味が濃くて、しかも値段が安いので、ついついたくさん買ってしまいます。春のアーティチョークや秋のキノコなど、日本ではあまり馴染みのない野菜がどっさりと盛られているのはなかなか壮観。チーズや果物はグラムや個数で好きなだけ買えるので、買って帰ってホテルで食べてもいいですね。秋は搾りたての新物のオリーブオイルが出てくるので、お土産におすすめです。ビラノバはビーチリゾートの町シッチェスに近いので、朝市を覗いてからシッチェスに出かけてみてはいかがでしょうか。