アンデス山脈の荒野に出現する白い大地

南米のアルゼンチンとチリは隣り合う国。両国には何本もの国際線バスが運営され、容易に行き交うことができます。多くは南米を縦断するアンデス山脈を越えるものです。その国際バス路線の最北部にあたるのは、アルゼンチンの町サルタとチリの町サン・ペドロ・デ・アタカマを結ぶ路線です。そのバス路線は、その道中に雪のように白い大地のど真ん中を走行するのです。その白さの理由は塩の結晶です。

雪のような白い大地が広がる、アンデス山脈にあるアルゼンチンの塩湖 雪のような白い大地が広がる、アンデス山脈にあるアルゼンチンの塩湖

世界で2番目に面積の広い塩湖

南米には、世界1位、2位、3位の面積を有する塩湖が存在します。1位はご存知ボリビアの「ウユニ塩湖」、2位はアルゼンチンの「サリーナス・グランデス」、3位はチリの「アタカマ塩湖」です。今回紹介するのは、2位であるサリーナス・グランデスです。この塩湖のど真ん中に、国道が作られており、国際線のバスを利用すると、広大な白いまばゆい大地を走り抜けます。

工業利用されているアルゼンチンの塩湖

実際にサリーナス・グランデスに降り立つためには、サルタまたはフフイ出発のツアーに参加する必要があります。塩湖へ行く途中に標高4170mの峠を通過するため、高山病の可能性がありますが、これを乗り越えてたどり着いた塩湖は、本当にまぶしいほど白いのです。私が訪れた時期が乾季だったのもあるのですが、泥が入り混じることなく、真っ白い塩が大地一面に貼り付いています。この塩は工業用に掘削され、化学処理の後、販売されているそうです。

サングラス必須のまぶしさ

地下から湧き出る塩水は9か月をかけて塩の結晶になり、やがて白い大地の一部になるそうです。部分的に掘られ、濃厚な塩水が貯まる池があり、塩の大地の深さを証明していました。駐車場周辺には、岩塩でできたアルパカの置物や灰皿などが売られており、その岩塩には塩と砂の見事な層が見られ、それは芸術的でした。南米の3つの塩湖を見た私ですが、大自然が描く白い塩の大地を見るなら絶対にサリーナス・グランデスをおすすめします。