フランスを救った日本の牡蠣

美味しい牡蠣を食べに南仏に行くお話、続きます。今回我々が目指すフランスの牡蠣は、まさに日本の牡蠣と同じもの。40年ほど前のこと、フランスの生産量の97.5%を占める品種が病気にやられ、壊滅的な状態に陥ったことがありました。その時に、日本の代表的な品種であるマガキの種牡蠣を宮城から輸入することによって、フランスの牡蠣産業は救われたのです。今ではフランスの牡蠣の9割をマガキが占めるのだそうです。こんなエピソードを聞けば、ますます期待が高まるというもの。いざ、フランスを目指します。

人生ではじめてこんなに牡蠣を食べました。〜南仏牡蠣食い倒れ紀行(その2)〜 人生ではじめてこんなに牡蠣を食べました。〜南仏牡蠣食い倒れ紀行(その2)〜

今回目指すのはルカート湖

今回は、フランスのラングドック=ルシヨン地方の中でも一番スペイン寄りの養殖地、ルカート湖に行くことにしました。ペルピニャンに近いので、ついでにペルピニャンをさくっと観光してから港に向かいます。ルカート湖は海のすぐそばにある塩水湖で、穏やかな内海のような湖で牡蠣の養殖が行われています。湖をぐるりと回り込むようにして港に向かうのですが、道中、湖に作られた養殖棚がたくさん見えました。ルカートの町を抜けて先に進むと、港に到着です。湖と地中海を結ぶ川の両側に船着き場と直売所兼オイスターバーが並んでいます。

牡蠣の水揚げ場兼作業場兼直売所で食べる

駐車場まではオイスターバーの前を通って行くのですが、テラスで牡蠣の殻を山のように積んで食べているフランス人たちを見て、俄然テンションが上がります。とりあえず落ち着こうと(笑)、まずは港を一周してみました。川の両岸に船着き場があり、湖で水揚げされた牡蠣はボートでここまで運び込まれます。船着き場のそばに建つのが水揚げされた牡蠣をきれいにする作業場兼直売所兼オイスターバーの建物です。見学している間も、ポリバケツに山と積まれた牡蠣を湖から運んでくる船を見ました。

オシャレ度ゼロってのがいいんです

さて、そろそろ我々も入る店を決めるとしましょう。先ほどからオイスターバーと書いていますが、実際はまったくオシャレ度ゼロ。店の中に生簀が置かれ、その横とテラスに簡素なテーブルとプラスチックの椅子が並ぶだけです。ただひたすら牡蠣を食べるためだけの場所って感じですね。行ったその日は平日だというのに、どの店にも結構な客が入っていました。しかし、中にはまったく客がいない店もあります。メニューは生牡蠣しかないのに、この差はいったい何なのでしょう。とりあえずそういう店は避けて、できるだけ賑わっている店を探します。(その3に続く)