透明の器に入った野菜や果物を売る屋台

ガラスやプラスチックの容器の中には、大根、きゅうり、パイナップルや梨も入ってます。なんだか健康的でおいしそう〜! 中国南部の広東省、雲南省、広西壮族自治区に行くと、こんな野菜や果物を詰めた容器を並べている屋台を見かけます。これは「泡菜(パオツァイ)」の屋台です。泡菜は、中国版お漬物です。塩水の中に、一口大に切った野菜や果物を漬けておいたものです。

くるっと巻いて、ようじに刺したキャベツの葉1枚、マンゴー2切れで2元(約40円) くるっと巻いて、ようじに刺したキャベツの葉1枚、マンゴー2切れで2元(約40円)

東北や四川の「泡菜」とは?

一言で泡菜と言っても、かなり幅があり、中国人でも泡菜と聞けば、キムチを思い浮かべる人が少なくありません。中国では、東北地方に住む朝鮮族がキムチを作っています。キムチは中国語で「泡菜」と言います。中国南部に多い塩水につけこんだ野菜も「泡菜」です。味は全く違っていても、塩水につけた野菜はみんな泡菜になります。朝鮮族の泡菜についで有名な四川の泡菜は、生の青唐辛子入りです。四川の泡菜は、キムチのように赤くないので、一見、辛そうに見えません。でも、この生の青唐辛子入り泡菜は、あとから辛味がやってくる激辛です。

広東省の「泡菜」は、どんな味?

広東省の泡菜は、塩水によって野菜や果物本来の甘味がひきだされた素朴なおいしさです。ピクルスよりは酸味が控えめで、甘さも自然な感じです。広東省は、食材本来の味を生かす料理を好む地方です。広東省の泡菜は、日本人にはちょうどいいですが、四川人なら味が薄いと感じるかもしれません。広東省の韶関は、広東省の最北部にある、この泡菜屋台が多い町です。泡菜は、地元の名物小吃(軽食)だけでなく、シュークリームやたこ焼きなどおやつの種類が多い町では、あまり見かけません。おやつの種類が少ない小さな町に行くと、泡菜に出会う確率がグッとあがります。甘いおやつや粉ものおやつが少ない町では、お漬物も立派なおやつなのです。韶関もそんな小さな町です。

広東省韶関のおすすめ泡菜

韶関の泡菜屋さんのおすすめは、キャベツとマンゴーです。甘いキャベツはもちろん、歯ごたえのあるマンゴーも美味でした。くるっと巻いて爪楊枝に刺したキャベツは1個1元(約20円)、マンゴーは薄切りが2枚で1.5元(約30円)。この泡菜は、どの町でも女性に人気があるおやつです。健康的で美味しい泡菜、見かけたらぜひ、ひとつつまんでみてくださいね!