所変わればルールも変わる

日本でも公共の場所での喫煙が限られるようになってきていますが、少し前まではレストランでも駅でも問題なく、歩きタバコをしている人も少なくありませんでした。筆者が海外旅行に行き出した1980年代までは飛行機や列車内でも喫煙OKだったことを思うと、時代の流れを感じます。そんな「喫煙規制」は世界的流れですが、国や地域によってかなりの温度差があります。そのため、喫煙者は海外旅行に行く前にそのルールを知っておかないと、知らずに“法律違反”ということもありえるのです。

「禁煙先進国アメリカ」では喫煙者は肩身が狭い

まずアメリカでは、プライベートな空間でない限り、どこでもタバコが吸えないと思ったほうがいいでしょう。飲食店や公共空間はほぼ100%ダメですね。ではどうしているかというと、タバコを吸いたい人は外に出て、人目のつかない建物の陰などで吸っています。また、ホテルも全館禁煙というところが多いので、喫煙者は予約の際に喫煙ルームがあるかどうかを確認したほうがいいでしょう。もっとも、ベランダなどで吸っている人も少なくありませんが。“喫煙”のイメージが強かったラスベガスのカジノでさえも今は禁煙で、気づかずに吸っている日本人を白い目で見ているアメリカ人を見たことがあります。

ヨーロッパは喫煙者には甘いのか?

一方、ヨーロッパでは、町なかで喫煙している人の姿はアメリカに比べるとグっと増えます。やはり公共の場所では基本的には禁止されていますが、喫煙スペースが比較的良く造られているのと、屋内が禁煙のため表で吸う人が増え、人の目に触れやすくなったこともあります。喫煙率がとくに高いのはフランスで、OECD(経済開発協力機構)のデータによれば26%あまりと、アメリカの16%に比べるとずっと多いですね。路上喫煙自体も禁止されているわけではないので、パリでは歩きタバコをする人は日本に比べるとかなり多い印象を受けます(その分、ポイ捨ても多いのですが…)。

アジアはどう? タイの喫煙事情

一方、アジアはどうかというと、国によって事情は異なります。たとえば観光客が多いタイでは、日本同様、屋内施設や公共施設ではほぼ禁煙です。喫煙スペースはあったり、なかったりですね。最近ではホテルも「室内禁煙」になっているところが増えて来たので、喫煙者は予約の際に注意が必要です。屋外でも公共性が高いマーケットやお寺、ビアガーデンなどは、喫煙所以外は禁煙です。吸い殻のポイ捨てを含む、喫煙についての違反者は罰金2000バーツ(6000〜7000円)が課せられるので、タイに行くときにはご注意下さい。