アーユルヴェーダよりも手ごろなナチュロパシー

インドの伝承医学として知られるアーユルヴェーダ。マッサージや生薬などを用いて3つのドーシャ(生体エネルギー)のバランスを整え、身体の自然治癒力を高める療法です。たとえ病気でなくても、より美しく健康になるためのメソッドとして、日本のエステサロンなどでも取り入れられているのはご存知のとおり。アジアには外国人向けのアーユルヴェーダリゾートも多くありますが、そういう場所は値段がちょっと……という方、インドでナチュロパシーを試してみるというのはいかがでしょう。

インドで自然療法の病院へ その1 ナチュロパシーとは何か インドで自然療法の病院へ その1 ナチュロパシーとは何か

ナチュロパシー発祥の地は

ナチュロパシーとは食餌療法や運動療法、水療法などによって自然治癒力を高めるもので、ドイツ人の医師ベネディクト・ルストが、1902年にニューヨークに自然医科大学を設立したことに始まります。マハトマ・ガンディーがこの療法に注目して広めたため、現在はインド各地にナチュロパシーの施設があるとのこと。もともと考え方の点でアーユルヴェーダと似た部分のあるナチュロパシー。現在もアーユルヴェーダのなかの一部門として、国が正式に認める医療体系となっています。そのせいか、ナチュロパシーがインド発祥だと思っているインド人も多いのです。

ナチュロパシーで難病が治った!?

ナチュロパシーが気になり始めたのは、インド在住のある日本人から話を聞いたときでした。その女性は難病におかされていましたが、インドのナチュロパシーの病院で断食をしたり泥浴びをしたりしているうちに、なんとそれが治ってしまったそうなのです。これを聞いて1、2年後、インド中部のマハーラーシュトラ州にある都市プネーで、ちょっと気になる施設を見かけました。入ってみるとそこはナチュロパシー国立研究所で、インド唯一の政府によるナチュロパシーの病院だとのこと。診察室には「浣腸、水圧マッサージ、泥パック」などのメニュー表が掲げられていました。医師に話を聞くと「ナチュロパシーはほとんどすべての病気に効果がある」と言います。本当でしょうか。かなり心引かれましたが、そのときは時間もなく、あわただしくプネーを去ったのでした。

デリー近郊のナチュロパシー病院へ

それからまた数年が経ち、私はついに念願のナチュロパシーの病院に滞在することができました。無料の施設ではありませんが、それでもアーユルヴェーダリゾートなどと異なり滞在費用は手ごろです。数日の間泥と水によるトリートメントやマッサージを受け、栄養価の高い低カロリーの食事を続けることによって、私の体にもかなりの変化が見られました。どんな施設で、どんなトリートメントが行われたかについては「インドで自然療法の病院へ その2」をご覧ください。