インドでは「左手は不浄の手」

本日は、少々尾籠なお話になりますので、お食事中の方や、そういう話が好きじゃない方は、この先まで読まれませんようにご注意くださいね。さて、多くのインドのガイドブックに、注意すべき現地のマナーとして「左手は不浄の手」と書かれています。「インド人は食事の時や、握手したり相手に触れる時、物を渡す時には右手だけ使い、左手は使わないので気をつけましょう」と。実際のところ、スノッブなお金持ちのインド人でもない限り、今でも大半の人たちは、器用に右手だけを使って食事しています。

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トイレに必ずおいてあるプラスチックの器

ヒンドゥー教では、右手は神々の祝福を受けた聖なる手、左手は不浄な手、と考えられています。ではその不浄な左手は何に使うのかというと、トイレの後に汚れたところを洗うわけです。不浄だからお尻を洗うようになったのか、お尻を洗っている手だから不浄になったのかはわかりませんが、それにしても、インドでは左利きの人は大変ですね。インドを旅行すると、ホテルやレストランのトイレにプラスチックの器が置いてあるのを目にします。床に近いところに蛇口があるので、そこからこの器に水を入れて、それでお尻を洗うのです。

下痢をしてお尻が限界、その時に…

インドの安宿にはトイレットペーパーがないところが多く、旅人は雑貨屋でトイレットペーパーを買って、各自トイレに持ち込みます。観光で出かける時も、町から町への移動の際にも、“マイ・トイレットペーパー”は必携です。さて、かくいう私も当然ですが、常に紙を持ち歩いて旅します。しかしある時、とうとうその日がやってきました。普段はインドでもおなかを壊すことがない私ですが、あまりに寒い列車の2等席で移動したため、冷えすぎて風邪をひいてしまいました。おかげでかつてないひどい下痢に苛まれ、ピーク時には(笑)15分に一回はトイレに駆け込む始末。毎回紙でふいていると、お尻が擦れて痛くて痛くて、もう限界でした。

慣れれば抵抗なく洗えますよ

その時のトイレットペーパーは、日本から持参した高品質の柔らかいものでしたが、それでももう痛くてふけません。そこでとうとう、ペットボトルに水をくんで、水で洗ってみたのです。あのあたりの触感が、最初はとても嫌でした。ところが慣れてくると、お尻には優しく、汚れは確実に紙より落ちるので超快適。思えばインド人は、私たちより遥か昔からこの「手動ウォシュレット」を使用していたわけですね。さすが悠久のインド。バックパッカーの中には、帰国後もペットボトルで「手動ウォシュレット」を継続する人もいます。皆さんも勇気を出して、海外旅行時に試してみてください。気持ちいいですよ。