大きなターバンの中には何が? インドのシーク教徒

民族衣装に身を包んだ男性は、スーツとはまた違うきりっとしたたたずまいが魅力的です。でもその中身がどうなっているか、ちょっと知りたくないですか? たとえばターバンをぐるぐる巻いた姿が日本人にもなじみ深い、インドのシーク教徒。インドといえばヒンズー教がよく知られていますが、シーク教はヒンズー教にイスラム教の要素も取り入れた宗教で、ただひとりの神を信じ、偶像崇拝や伝統のカースト制度を否定、独自の文化を保っています。また体に刃物を当てるのはよくないとされ、宗派によっては一生髪の毛を切らず、髭を剃らないのをよしとしています(若い世代ではこの習慣を守る人も減ってきました)。

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シーク教徒の坊やはおだんごヘアがキュート

この髪の毛を包んでいるのが立派なターバンです。これはシーク教徒を見分けるときの目安にもなります。長い1枚布のターバンは髪の毛をしっかりくるみこんで見えますが、この作業がなかなか大変。まず長い髪の毛を束にしてぐるりと頭の上で巻き、別の布で軽く固定してからターバンを巻きつけます。髪の毛が長いほど大変なので、帽子型のターバンも売られています。外国人にとっては、このターバンを巻く工程はなかなか珍しいものでしょう。ホテルのベルボーイがターバンを巻く様子をゲストに見せ、ちゃっかりチップを稼いでいるのを見たこともあります。時おり街角で、頭にきゅっと布を巻いた男の子を見かけることがあります。これはターバンを巻くほど髪の毛が長くないシーク教徒の子どもたち。布で髪の毛をくるんでおでこの上でお団子状にした姿は、なかなかのかわいらしさです。

アラブの男性はデザインカットで勝負する

アラブの男性が頭にかぶっている布もエキゾチックで素敵です。地域で名称は異なりますが、頭の布をカフィーヤ、固定させるための輪をイカールなどと呼びます。男女ともに髪の毛を見せない、肌を見せないのはイスラムの大事な戒律ですが、彼らはこの衣装の下でおしゃれを楽しんでいます。女性の場合はセクシーな下着をつけたり(もちろん夫にしか見せません)、ラメ入りのメイクを楽しんだり。男性の場合は、服もそうですが髪型もひとつのポイントです。

イスラム教徒の男性用ビューティパーラー

マレーシアなど、イスラム教徒が多いものの比較的戒律がゆるやかな街を歩いていると、眼につくのはイスラム教徒の男性用ビューティパーラーの看板。ヘアスタイルの写真を見ると、五分刈りの中に稲妻やうず巻きのような刈り込みを入れたり、モヒカンのような髪型にしたり。店主に聞くと、自分なりのこだわりで細かな注文をつけてくる紳士が多いのだとか。異教徒の私たちが自慢の髪型を見せてもらえる機会はほとんどありませんが、ビューティパーラーの看板を見かけたらぜひ、チェックしてみてください。