インドでもシェアを占めるコーラとペプシ

いまや世界中どこへ行っても、炭酸飲料は「コカ・コーラ」社と「ペプシ・コーラ」社のブランドがシェアを占め、その国のご当地炭酸飲料が少なくなってきました。インドでもその事情は同様で、今ではどんな田舎町の売店でも、どちらかの製品が置いてあります。ところでコカ・コーラ社は1977年にインドから撤退し、再びインドに戻って来たのが1993年。その間、コカ・コーラもペプシもないインドでは、清涼飲料水は国産がシェアをほぼ独占していました。その中で生まれたブランドが、今もインドではポピュラーで飲まれているのです。

インドでしか飲めない炭酸飲料のブランド「リムカ」と「サムズ・アップ」 インドでしか飲めない炭酸飲料のブランド「リムカ」と「サムズ・アップ」

コカ・コーラ社がインドブランドを買収

今では想像がつかないと思いますが、インドは1990年代までは海外からの輸入品だけでなく投資も制限し、すべての製品を自国で作ってまかなおうとしていました。しかし経済の悪化から自由化が進み、海外からの投資も緩和され、ペプシのインド進出の際にコカ・コーラ社も戻って来ました。その際に、コカ・コーラ社はそれまでインドで人気のあった国産炭酸飲料のブランドを買収。以下で紹介するそれらのインドのオリジナルブランドの飲み物も、現在ではコカ・コーラ社で販売されるようになったのです。

インドの代表的なブランド飲料「リムカ」

外国人旅行者がインドに来て、最初に気になるインドの炭酸飲料は「リムカLimca」ではないでしょうか。これは1977年発売の、おもに透明のボトルに入って売られている、やや白濁した色の「ライム&レモン味」の炭酸飲料です。甘さよりもレモン特有の酸っぱさが残り、スプライトやコーラよりも飲み口がサッパリとした印象です。どこの売店でも買えるほどの国民的な飲み物なので、一度試してみては。値段は売店で立ち飲みなら1本20円程度でしょうか。インドの暑い昼下がりにはピッタリの飲み物で、私はインドに行くと必ず飲んでいます。

インド版コーラの「サムズ・アップ」とマンゴージュースの「マーザ」

“インド味”のコーラともいえる「サムズ・アップThums UP」もよく見るブランドです。親指を上げたマークが目印で、ちょっと薬の味がするコーラといった感じでしょうか。私は売店でコーラがなく、「サムズ・アップしかないよ」と言われたときぐらいにしか飲みませんけど。炭酸飲料ではないですが、やはり同時に売却されたマンゴージュースのブランド「マーザMaaza」も、ポピュラーな飲み物です。これは炭酸なしで一気に飲み干したいほど、のどが乾いているときによく飲みます。マンゴーのとろりとした飲み心地もあり、何となく栄養補給されているような気分になりますが、実際に栄養があるかどうかは不明です。