「ダイヤ」はなぜ高い?

ダイヤモンドは、なぜ宝石の中でもトップクラスの人気なのでしょう。宝石の価格を決めるのは、その美しさやカットだけではなく、「稀少性」が大きな要素です。いくら美しい石でも、世界中で産出されるありふれたものなら、みな欲しがりません。その点、ダイヤモンドは美しいだけでなく、産出される場所が限られ、しかも産出量も少ない稀少なもの。手に入りにくいものほど人は欲しがり、価格も上がります。

ダイヤの露天掘りを見学できる。インドネシアのカリマンタン島にあるダイヤモンドの採掘場へ ダイヤの露天掘りを見学できる。インドネシアのカリマンタン島にあるダイヤモンドの採掘場へ

ダイヤが産出される地帯は限定されている

それではダイヤモンドはどんな場所から産出されるのでしょう。実はダイヤを含む地質は、地球の初期状態、マトルの形成時期に関わってくるものなので、新しい地質構造の場所ではほとんど産出しません。日本も産出しない地域のひとつです。産出量が多いのは、北極に近いシベリアやカナダ、赤道に近いアフリカや南米、古い大陸のオーストラリアなどです。その中に産出量は少ないですが、赤道にあるボルネオ(カリマンタン)島があります。そのインドネシア領に、何とダイヤモンドの採掘現場を見学できる所があると聞き、ちょっと前ですが数年前にそこへ行ってきました。

赤道近いカリマンタン島の採掘場

その場所はインドネシアの南カリマンタン州の州都、バンジャルマシンの北東にあるチェンパカ村です。バスとミニバスを乗り継いで約1時間半。幹線道路から外れて細い道に入り、村でミニバスを降りて、未舗装道を10分弱歩いていくと、その採掘所に出ます。「採掘現場」といっても露天掘りなので、パッと見た目は大きな工事現場。茶色い土の土地に穴が掘られ、そこから出た土砂を水で流して宝石を探す、という方法をとっています。機械は使っていますが、探すのはほぼ人力。なので、多くの人たちが炎天下の下、汗水たらして働いている姿が目につきます。

見学の方法は? 現地でも宝石は買えるの?

ここにはたまにツアーや私のような観光客がやってくる程度なので、入場料などはなく、ガイドをしてくれる人にチップ(300円程度)を払って、案内をしてもらう形になります。この採掘場ではダイヤの原石だけではなく、他の宝石や金なども産出されるようで、ガイド(といってもここで働いている人)や現場の人が「これを買わない?」とかいろいろ石を持ってきます。私は買いませんでしたが、なかには偽物や、あきらかにここで取れない石なども持ってくることがあるので、素人は用心です。まあ、「記念に」ぐらいの値段ならいいですけど。私はタダで金に似た石(黄鉄鉱?)をもらいました。きちんとしたものが欲しければ、近くの町マルタプラににぎわう宝石市場があったので、そちらにいったほうがいいでしょう。