スペイン料理には辛いものがない?

地中海に面した国同士なのに、スペインではイタリアほど唐辛子を料理に使いません(ニンニクはものすごく多用します)。スペイン料理で辛いものはほとんどないような・・・。チョリソなどの肉加工品は、辛いものといっても少々辛いパプリカの風味程度だし、「ピミエントス・デ・パドロン」というしし唐の素揚げに時々すごく辛いものがあるくらい。アヒージョというニンニクオイル煮に唐辛子も入っていますが、これも辛くはありません。スペイン人がみんな大好きなタパス「パタタス・ブラバス」のピリ辛ケチャップも、本当に「ピリ辛」程度ですが、これを、普通のケチャップにしてくれと頼むスペイン人がいるくらいです。

辛いものが苦手なスペイン人、エスニック料理も辛さ控えめ 辛いものが苦手なスペイン人、エスニック料理も辛さ控えめ

スペイン人は本当に辛いものが苦手

まだスペインに住み始めたばかりの頃、マドリードのイタリアンのお店でアラビアータを頼んだのに、全然辛くなくて衝撃を受けたことがあります。チリオイルを頼んだら、中華食材店で買ってきたと思われる豆板醤みたいなソースを出されてまたビックリ。他に頼む人がいないんでしょうね。スペイン人を誘ってインド料理を食べに行ったら、ぜーんぜん辛くなくてこっちは不満だったのに、スペイン人だけヒーハー言っていたこともあります。また、スペイン語学校の先生と友人をうちに招いてタイ料理を作って食べたときは、マイルドにしたつもりが先生だけ汗だくに。どうやらスペイン人は辛さに耐性がないようです。

あなたの国のオリジナルの辛さにして

同じヨーロッパ人でもイギリス人は普通に辛いものを食べるんですけどねえ。ロンドンで食べたカレーや四川料理は、本格的でとても美味しかったです。一方、スペインではエスニック料理もスペイン人仕様になっているので、インド、中華、タイ、メキシコなどの料理を食べてもあまり辛くありません。辛いもの大好きなわたしには、何を食べても本場の味から遠く、物足りないのです。そこで、最近では料理を頼むときに「あなたの国で食べてるオリジナルの辛さにして」と頼むようにしています。料理によって出来ないものもありますが、たいていはこれでずいぶん美味しくなります。

自国の人で賑わう店に入る

バルセロナにはたくさんの中華とインド料理のレストランがありますが、スペイン人を対象にしているところは、中華でも前菜、メインというメニュー構成で、味付けや料理も似たり寄ったりです。ですから最近は、ここで働く中国人で賑わう食堂や、店の前にウルドゥー語が書いてあるパキスタンカレー屋を探して行くようにしています。本国の人で賑わっているお店は間違いなく美味しいですね。つい最近、中国の刀削麺を作る店を発見、メニューに好きな四川料理があったので頼んでみたら、嬉しいことに本場の辛さで、翌日お腹を壊しました(笑)。四川にいたときもそうだったよなあと、懐かしいお腹の痛みを思い出しました。