タゴールも絶賛した舞踊「マニプリ」

最後に紹介するのはインド北東部マニプール州の舞踊「マニプリ」です。ミャンマーと国境を接するマニプール州を含むインド北東部の州はモンゴロイドが住む土地。そのため、インド四大舞踊の他のものと比べると私達日本人にも親近感が湧きます。インドらしいアクの強さもなく、どちらかというと可愛らしさや親しみやすさを感じさせます。アジアで初めてノーベル賞を受賞した詩人のラビンドラナート・タゴールもマニプリの素晴らしさを賞賛し、その名が世界に知れ渡るようになりました。多くの舞踊がありますが有名な二つを紹介しましょう。

時にはインドでクラシカル・ダンスを!インド四大舞踊入門 その4「マニプリ」 時にはインドでクラシカル・ダンスを!インド四大舞踊入門 その4「マニプリ」

衣装が可愛らしい「ラース・リーラ」

クリシュナ神とラーダを始めとする牛飼いの女たちをテーマにした女性の群舞が「ラース・リーラ」。ラーダと牛飼いの女たちの衣裳は、小さな鏡をちりばめてキラキラと光る円筒形のスカートの上に、さらに短いスカートを重ねたもの。まるでカップケーキの中に人が入ったかのような出で立ちの踊り手が、くるくると回りながら踊る姿は実にキュート。踊り手たちの動きも、インドというよりは東南アジアに通ずる優雅さと柔らかさを持っています。マニプリでは、他のインド舞踊のように足首につける鈴のついたバンドは使われません。

太鼓を叩きながら踊る「プン・チョロム」

プン・チョロムとは、男性たちがプンと呼ばれる横長の両面太鼓を首から下げ、それを叩きながら様々なアクションを交えて踊るものです。マニプール州の武術の動きを基礎とする躍動感のある踊りで、時にはプンを両手で持ったまま飛び上がり空中で旋回する動きでアクロバティックに魅せてくれます。衣装は頭にターバンのように布を巻き、「ドーティー」という腰布を股を通して巻きつけズボンのようにしたもので、上半身は裸です。

そのほかにもある、インドの舞踊

以上、インド四大舞踊を紹介しました。これ以外にもオリッサ州のオディッシー、ケーララ州のモヒニアッタム、アーンドラプラデーシュ州のクチプディなど様々なものがあります。旅先で観るチャンスがあれば、是非ともお見逃しなく!