中国語の「背包族」と日本人バックパッカーの違い

最近、海外で会う日本人バックパッカーはめっきり減ってしまいましたが、中国人バックパッカーは中国国内外ともに増殖中です。中国ではバックパッカーのことを「背包族(ペイパオズー)」と言います。「包」は中国語でかばんのことです。背中にかばんをしょった人たちなので、背包族と呼ばれています。日本ではバックパッカーとは、大きなバックパックをしょって、長期間の旅行をする人たちのことでした。ツアーではなく、自由旅行をしている人たちです。長い人になると、数年に及ぶ旅行をしている人たちもいました。そのため、バックパッカーと言えば、会社をやめてきたり、転職の合間を利用しているので無職の人が少なくありませんでした。

中国で「バックパッカー」とは、どんな旅行者? 中国で「バックパッカー」とは、どんな旅行者?

中国人バックパッカーのはじまり

90年代の中国には、バックパッカーと呼ばれる旅行者はいませんでした。今の中国のように国民総旅行ブームのような風潮もなく、旅行している中国人も少なかったのです。旅行と言えば、ツアーに参加するものでした。2000年代半ば頃になると、バックパッカーと呼ばれる人たちが現れ始めました。四川省や雲南省の風光明媚なところに行くと、ツアーに参加せず、自分でプランを組み立ててきている人たちがいました。この人たちが中国の背包族です。ひとり旅は非常に少なく、グループで旅行するのが当たり前でした。

正しい旅行者ファッションが中国人バックパッカーの特徴

中国人のバックパッカーとは、バックパック、パーカー、トレッキングシューズ、水筒など、全身、決まっています。アウトドアグッズメーカーのパンフレットから出てきたような雰囲気です。インドやタイで見かける外国人バックパッカーのように、現地で買った現地埋没型ファッションの人は皆無です。2000年代半ば頃の中国のバックパッカーには定職がありました。GWや国慶節、旧正月などの会社が休みの時期を利用して、景色が美しい地方の旅をしています。会社が休みの時に、自由に旅行をする、日本では、サラリーマンパッカーと呼ばれる人たちが、中国のバックパッカーだったのです。

中国人バックパッカーにも変化あり!

2010年以降になると、中国のバックパッカー事情が変わってきました。中国人バックパッカーは四川、新疆、雲南など、中国の端っこに多いというのは変わっていません。そのかわり、会社をやめてきた人たちが増え、旅行期間が長くなりました。中国でもバックパッカーの中に無職の人たちが増えてきたのです。「貧困旅行」という言葉も生まれました。これは日本のバックパッカーブームに流行った?「貧乏旅行」という節約旅行と同じです。最近は、一人旅派も現れ、服装も崩れてきました。そろそろ現地埋没型ファッションの中国人バックパッカーも現れそうです。