こんな男性に弱いのです

私はあまり一目惚れというものをしませんが、旅先で私の心をぐっとつかむ男性は、だいたい腰巻姿か馬に乗っている男性です。若くなくてもイケメンじゃなくても、腰巻を巻いていると、あるいは颯爽と馬を駆る姿を見ると、「う〜ん、惚れた!!」と思わずにはいられません。腰巻や乗馬姿は、男性を10割増しイケメンに見せると思いませんか? きっと世の中には私に賛同してくれる女性がたくさんいると思うのですが…。では、まずは乗馬編からいってみましょう。

腰巻と乗馬姿は、男性を10割増しイケメンに見せるマジック!?【乗馬編】 腰巻と乗馬姿は、男性を10割増しイケメンに見せるマジック!?【乗馬編】

畑への通勤は馬で

キューバの世界遺産ビニャーレス渓谷では、家から農地に馬で向かう男たちをよく見かけました。ジムやスポーツなどではなく、日々の労働で鍛え上げられた彼らの体はしなやかで美しく、みんな人懐っこい笑顔を見せてくれます。馬に乗って渓谷にトレッキングに出かけたときは、案内してくれた宿の甥っ子が休憩中にひとりで馬を走らせている姿がとてもかっこよくて、さっき宿で紹介された時は普通の青年だったのに、なぜ馬に乗るとこうもキラリと光るのかと不思議な気持ちで見ていました。馬を操れる男というのは、無条件でかっこよく見えるものなのです。

カムパ、それは男の中の男

乗馬姿といっても、優雅なヨーロピアンの乗馬姿は全然ダメ。大草原を裸馬で走るような男臭さが希望です。私がこれまでに一番感動したのは、四川省のチベット自治区カム地方を旅したときでした。東チベットのカム地方に住むチベット人は「カムパ」と呼ばれ、チベット人の中でも気性が荒く、勇猛果敢な民族として知られています。がたいがよく長身で、顔だちは精悍そのもの。おしゃれな民族としても知られ、男性が伸ばした髪を赤や黒の髪飾りでまとめ、チュバという長い上着を、右肩をはだけて着ている姿はそれだけでも惚れ惚れします。

人馬一体の曲乗りにノックアウト

そんな粗野なイケメン揃いのカム地方にあるリタン(理塘)という町で、偶然チベット仏教のお祭りの日に居合わせました。会場は草原で、リタンのゴンパ(チベット仏教の寺)の活仏を前に、男たちによる競馬が執り行われます。この競馬というのは、速さを競うのではなく、コースに置かれたハタ(白い布)を馬で走りながら拾う競技で、これが超絶にかっこよかったのです。男たちは疾走しながら曲乗りのように体のバランスを取って、ギリギリの姿勢で地面のハタを拾います。まさに人馬一体。えんじ色の袈裟をまとったお坊さんも馬に乗って競技に参加し、これがまた私の心を激しく射抜いたのでした。