腰巻フェチはここから始まった

私が初めて腰巻姿にガツンとやられたのは、インドネシアのジャワ島にある古都ソロの王宮でした。中庭の中央にある壁のない吹き抜けの建物で、ひとりの男性が仮面をつけ、腰巻姿でジャワの舞踊の練習をしていました。実は、それまでに幾度か訪れたことのあるインドでも、男たちの腰巻(ルンギ)姿をいやというほど見ていたのですが、なぜか彼らの腰巻姿に惚れることはなかったのです(笑)。しかし、伴奏もなくひとり静かに踊る孤高のジャワ人の腰巻姿は優雅で、不謹慎ですがとてもセクシーに感じられたのでした。

腰巻と乗馬姿は、男性を10割増しイケメンに見せるマジック!?【腰巻編】 腰巻と乗馬姿は、男性を10割増しイケメンに見せるマジック!?【腰巻編】

ジーンズより腰巻がいい

ジャワ島からバリ島に移動した後、ウブドの村に数日滞在しました。バリの人たちは普段、私たちと変わらない服装をしていますが、その頃はまだ男性も女性も腰巻(サロン)姿の人を多く見かけました。泊まっていたロスメン(安宿)で働く青年が、夕方水浴びした後にサロンを巻いてその辺を歩いているのに出くわすと、さっきまでのTシャツにジーンズ姿よりも数倍男っぷりが上がって見えたものです。サロン姿を褒めてもうれしくないようで、「僕はジーンズの方がかっこいいと思うから」と言われてしまいました。こんなに素敵な民族衣装があるのになんてもったいない!!

バリの男が輝くのはお祭りの時

暑いウブドの昼下がり、いい年のおじさんたちが集会所でたむろしている姿は、まるで昼行燈のようです。ところが、バリヒンドゥーのお祭りの時になると、おじさんたちの顔つきがガラリと変わるのです。背筋が伸び、目に光が宿り、昨日までだらだらたむろしていたおじさんとは別人のよう。お祭りの時はサロンを巻いて、皆正装でお寺までの道を練り歩くのですが、これがまた壮観です。普段の昼行燈おじさんに口説かれても嬉しくないけど、正装したおじさんに口説かれたら惚れてしまう自信があります。

誰もが腰巻姿で暮らす国

腰巻フェチの私にとって楽園のような国があります。それはミャンマー。ミャンマーでは、いまだに老若男女がみんな民族衣装の腰巻(ロンジー)を身にまとって生活しています。ミャンマーでは私も市場で布を買ってロンジーに仕立ててもらい、ロンジーを着て過ごしましたが、歩き方や姿勢が自ずと変わってくるのを感じました。背筋が伸び、ロンジーが着くずれしないように裾捌きに気を使います。だから腰巻姿の人はどこかたおやかで優雅に見えるのかもしれません。少年からおじいさんまで、ロンジーの似合う腰巻イケメン大国ミャンマー。ミャンマーの人たちにはいつまでもロンジーを着続けてもらいたいと願っています。