ギターを持って旅する若者が多かったヨーロッパ

ギターを持って旅をしていると、音楽好きな人たちがいろいろと声をかけてきます。そこからコミュニケーションが生まれて、現地の人との会話も弾みます。最初のひとり旅でヨーロッパを旅した時は、ユースホステルに泊まると、必ずギターを持って旅をしている欧米人がいました。ロック談義に始まり、いろいろ弾いてもらったり、みんなで歌ったり、ということもありました。そのころ私はギターを持っていなかったのですが、やがて自分がギターを持って旅をするようになります。

気ままなスナフキン旅 その2 ギターもコミュニケーションの道具 気ままなスナフキン旅 その2 ギターもコミュニケーションの道具

ギターを奏でながら、夜行列車は走る

中央アジアのトルクメニスタンで夜行列車に乗っていた時のことでした。寝台車の隣のコンパートメントに、楽団のメンバーが乗っており、私がギターを持っているのを見て、「こっちへおいで」と声をかけて来ました。彼らのコンパートメントでは、みんなでスイカを食べながらウォッカを飲んでいました。食べ物や飲み物をいただき、楽団の男にギターを渡すと、トルクメニスタンの民謡か歌謡曲かわかりませんが、非常にローカル色強いメロディーの曲を歌い始めました。中央アジアの大地を走る列車の中で聴いたこともあり、その旋律はいまも忘れられません。

アフリカでもギターでコミュニケーション

アフリカ西部にあるブルキナファソという国で、日中あまりにも暑いのでホテルの中庭でギターをポロポロ弾いていたところ、同じく中庭でギターを弾いていたアフリカ人たちがやって来ました。彼らは地元のミュージシャンで、今晩演奏する曲の打ち合わせに来ていたのだそうです。軽いおしゃべりをした後、彼らはその場で曲の練習に入りました。僕は邪魔にならない程度でそれに合わせてギターを弾くと、彼らは喜んで「もっと弾け」と言ってくれ、軽いセッションになりました。彼らとはそれだけの出会いでしたが、それもギターを持っていたからこその旅の体験でした。

ギターを旅のコミュニケーションツールとして使う

2000年代に入ると、旅先でギターを持っている日本人旅行者に会う機会がめっきりと減りました。無線LANが使えたり、PCを持ち歩いたりする人が増えてきたのもその頃です。ギターがなくても旅先で暇がつぶせるようになったのでしょう。ただし、それでは知らない人に話しかけられることはあまりないでしょう。だから、「ギター(他の楽器でもかまいません)を持つことによるコミュニケーション力」は今でも有効だと思います。それもひとつの旅のスタイルとして、あなたも試してみてはどうでしょうか?